研究概要 |
大腸菌ビタミンBCC1DD生合成酵素(OOthiBWWーPP,チアミンリン酸ホスホリラ-ゼ)遺伝子の塩基配列を決定し,転写調節領域,アミノ酸配列を確定した。大腸菌転写調節領域を欠失させ植物の転写調節因子となるカリフラワ-モザイクウイルス35SRNAプロモ-タ-と結合させたプラスミドを構築した。このプラスミドを持つアグロバクタ-をシロイスナズナ栄養要求性すなわちビタミンBCC1DD要求性変異体外植片に感染させた。まずプラスミドの持つハイグロマイシン抵杭性遺伝子で週択するため,培地にビタミンBCC1DDを添加してハイグロマイシン抵杭性カルス,シュ-トを再生させた。植物体にまで再生し,ハイグロマイシン抵杭性遺伝子導入体を確立した。この導入当代(TCC1DD)植物を自殖して種子を得マンのた世代でビタミンBCC1DD生合成酵素の存在を調べた。TCC2DD世代種子をビタミンBCC1DDのない培地に蒔いたら約3/1の個性はビタミンBCC1DD欠乏損を示さなかった。すなわち植物用プロモ-タ-に結合した大腸菌OOthiBWWーPP遺伝子により,シロイマナズナ変異体がビタミンBCC1DD非依存性に戻ったことが示された。この導入体の増殖を詳細に測定した,ビタミンBCC1DD添加培地で増殖した個体と比較して最終的な増殖は劣っていて,ビタミンBCC1DD添加で完全に回復することが示された。このように,大腸菌OOthiBWWーPP遺伝子は,シロイマナズナOOthiBWWーPP変異体を相補するが示された。その相補能は,完全でないことも示された。今後,OOthiBWWーPPを栄養要性を相補するマ-カ-として,種々の培養条件で利用可能性について検討する。
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