研究課題/領域番号 |
01480037
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
木下 俊郎 北海道大学, 農学部, 教授 (10001421)
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研究分担者 |
高牟禮 逸朗 (高牟禮 逸郎) 北海道大学, 農学部, 助手 (90179557)
前川 雅彦 北海道大学, 農学部附属農場, 助教授 (00142703)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | イネゲノム / RFLP地図 / 標識遺伝子 / 準同質遺伝子系統 / リンケ-ジブロック / イモチ病抵抗性 / 体細胞雑種 / DNA含量 / RFLP / 連鎖地図 / 同質遺伝子型系統 / 半矮性 / 稔性回復遺伝子 / モルガン距離 / 制限酵素 / 遺伝子プロ-ブ / サザンハイブリッド形成 / プロトプラスト融合 |
研究概要 |
イネゲノムについて旧来の連鎖地図とRFLP地図との統合を計り、育種的利用に供するため以下の研究を行った。 (1)8標識遺伝子の連鎖関係を明らかにし、内外の連鎖デ-タ-を総合して142標識遺伝子座より成る旧来の連鎖地図を作成した。(2)RFLP地図上へPr、Ph、Rcおよびlaの各遺伝子座をマッピングした。また、23種の準同質遺伝子系統(NIL系)を用いて10種の染色体を同定し、第3、10および11染色体について、RRFLP地図では方向が逆になっていることを明らかにした。(3)NIL系統において、第1および10染色体上に位置する半矮性(sdー1)と稔性回復(Rfー1)の各遺伝子座を含むリンレ-ジブロックの大きさを推定し、sdー1を狭むRFLPクロ-ン(CD1083とRZ276)およびRfー1を狭むクロ-ン(RG561とCD094)を同定した。(4)イモチ病低抗については18種の準同質遺伝子系統(国際稲研究所作成)をフィリピン菌系への反応により6群に分け、I群にはPiーk座、II群にはPiーz座、III、IVおよびVI群にはPiーta座またPiーi座の各遺伝子が関与することを明らかにした。(5)プロトプラスト融合により作成した日本型品種「キタアケ」とOryza punctata間の体細胞雑種について、エンドウのrDNA断片をプロ-ブに用いてRFLP分析を行い、雑種におけるバンドの由来を明らかにした。その中には2倍体であって、しかも0.punctata親のバンドの一本の入った2倍体雑種があった。(6)イネのゲノムサイズ(核のDNA含量)を精度の高いFlow cytometerにより0.90pg/2C(IR36の場合)と測定した。さらに日本型イネはインド型よりDNA含量が少ない上にグル-プ内の変異も小さく、日本型×インド型のF_2集団でのDNA含量の分布は連続的で、日本型親に近い0.87pg/2Cにモ-ドを有することを明らかにした。 このようにRFLP分析は、今後ますます遺伝育種学への応用場面を拡大し、育種法の改良や効率化へ役立つことを期待できる。
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