配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
ライコムギの新たな複合ゲノムを構築するため,ライムギRゲノムとコムギDゲノムに特異的な反復配列DNAをクロ-ニングしてDNAマ-カ-にすることを試みた。 ライムギ染色体添加コムギChinese Spring系統のMbo I断片からコムギゲノムと相同の配列を削除するためCSの超音波切断DNA断片を混合して1本鎖にしたものをフェノ-ルエマンジョン中でアニ-リングさせてから,pUC19のBam HIサイトにクロニングした.6R add.CS由来の77個,5Radd.CS由来の145個の組換えクロ-ンを得た。ショットガン法で得られるクロ-ン数に対する比率をアニ-リングによるMboI断片の復元率としたところ0.1〜1.2%であった.ドットブロットハイブリダイゼ-ションでライムギに特異的な反復配列クロ-ンが12個得られた.5Rに由来するpTS5Rー1Ecoo0109Iサイトで区分される380bpを基本単位としてタンデムに連なる反復配列であり,Eco0109Iサイトがランダムに消失したポリマ-を持つことがわかった.その他,合計6種類の新しいライムギゲノム特異的反復配列を得た.これらの反復配列によってライムギ自殖系統間で反復配列のRFLPが検出された. Aegilops squarrosaよりKpnIで定義される2010bpの基本単位を繰り返す縦列型反復配列が得らた.Triticum aestivumのMboI消化DNA断片5μgにTriticum durumの超音波切断DNA断片15μg(1Kbp以下)を混合して,1本鎖にしてアニ-リングさせ,ABゲノムに由来するDNAの除去を試み,Mboライブラリ-253個から7個のDゲノム特異的反復配列を得た. 今後,これらゲノム特異的反復配列をin situ hybridizationに用いて染色体マ-カ-として活用できる.
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