研究課題/領域番号 |
01480056
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
永田 昌男 東京大学, 農学部, 助教授 (70107407)
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研究分担者 |
渡部 仁 東京農業大学, 総合研究所, 客員教授 (10011868)
嶋田 透 東京大学, 農学部, 助手 (20202111)
小林 正彦 東京大学, 農学部, 教授 (60162020)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 家蚕 / タンパク質 / 血液タンパク質 |
研究概要 |
昆虫の血液には多量のタンパク質が含まれており、発育段階において大きく変動し、種々の機能を果たしている。これらの多くはサブユニット分子量が8万前後であり、6量体を形成する。すなわち、構造的な類似性をもつものの、機能的には異なっている。家蚕にも他の昆虫と同様の貯蔵タンパク質に分類される2種のタンパク質、アリルフォリンと幼虫型雌特異タンパク質が存在している。これらのタンパク質において、タンパク質の構造、特性、機能的な差異について研究を進めた。まず、タンパク質の精製方法を再検討し、種々の精製法を誠みるとともに、簡易に多量のタンパク質を得る精製法を確立した。次に、タンパク質の基本的な性状である分子量、等電点、糖などの他物質の含有等の点を明らかにし、タンパク質分子のサブユニットへの解離あるいはタンパク質への会合、凝集体の形成等の高次構造の変化について調ベた。これらの結果、アリルフォリンと幼虫型雌特異タンパク質は基本構造は類似しているものの、解離・会合等の高次構造の形成とその変化は異なっていると考察された。また、生体内での機能と役割を知る目的で、まず眠期を中心に幼虫発育過程におけるタンパク質代謝全体の変化を調べ、その結果を基にタンパク質代謝全体における貯蔵タンパク質の役割について解明した。さらに、発育段階、生理状態と貯蔵タンパク質の変動の関係を調べ、幼虫発育段階に特異的な変動と栄養条件による変化を明らかにし、その生理的意義について考察した。
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