• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

乾燥地の水分動態と緑化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480072
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関九州大学

研究代表者

矢幡 久 (1990)  九州大学, 農学部, 助教授 (90038290)

須崎 民雄 (1989)  九州大学, 農学部, 教授 (40038211)

研究分担者 玉泉 幸一郎  九州大学, 農学部, 助手 (80205062)
井上 晋  九州大学, 農学部, 助教授 (20038342)
矢幡 久  九州大学, 農学部, 助教授 (90038290)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1989年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワード水ストレス / 茎熱収支法 / ダイナゲ-ジ / ヒノキ / 通水抵抗 / ハマゴウ / モクマオウ / 耐塩性 / 養分動態 / クロマツ林
研究概要

樹木の蒸散流速と通水抵抗
18年生ヒノキの成木を材料に、茎熱収支法による樹液流量の測定値と立木の切断面からの吸水量との比較から、茎熱収支法の測定装置であるダイナゲ-ジの精度を検定した。この結果、樹液流量と吸水量の日変化パタ-ンはよく対応したが、吸水量の少ない時間帯は、樹液流量は過大に、逆に多い時間帯には約1/2と過小に測定し、誤差の大きいことを明らかになった。しかしこの原因について検討し幹断面に占める通水断面積の比を係数に補正する方法によって毎時に測定される吸水量と蒸散流量とは1:1で対応し、高い精度で樹液流量を測定できることを明らかにした。また、この方法で測定したヒノキの根系、幹、樹冠の3器官の通水抵抗を推定した結果、根系の通水抵抗は46ー56%と大きく、幹は0ー6%と小さいことを明らかにした。
海岸砂地植生の耐塩性
海岸砂地の代表的な植生であるハマゴウおよびモクマオウの耐塩性を他の非塩性樹木と比較した。耐塩性は濃度の異なる人工海水の葉への塗布処理試験と根系への潅水処理の2つの方法で比較検討した。塩水塗布試験では、ハマゴウは常緑広葉樹と比較すると特に耐塩性が大きいとはいえないが、他の落葉広葉樹と比較すると耐塩性が大きいことが明らかになった。また、根系への塩水潅水試験から、ハマゴウは根系の塩分の吸収抑制能力は小さく、葉へのナトリウム、塩素の集積は大きいこと、処理水の海水濃度に対して葉の水分特性はモクマオウより大きく変化することなどを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 作田 耕太郎・玉泉 幸一郎・矢幡 久・須崎 民雄: "茎熱収支法によるヒノキ立木の樹液流量の測定" 日本林学会九州支部研究論文集. 44. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 宮崎 宏子・須崎 民雄・矢幡 久・玉泉 幸一郎: "海岸砂地に生育するハマゴウの蒸散速度、光合成速度の日変化" 日本林学会九州支部研究論文集. 44. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 宮崎宏子: "ハマゴウの生理特性(1)" 日本林学会九州支部論文集. 43. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 重永英年: "非塩生植物の耐塩性に関する生理生態学的研究" 日本林学会九州支部論文集. 43. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi