研究課題/領域番号 |
01480080
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
青木 宙 宮崎大学, 農学部, 教授 (00051805)
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研究分担者 |
尾城 隆 東京水産大学, 助教授 (10201401)
北尾 忠利 宮崎大学, 農学部, 教授 (60094075)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 魚類グロビン遺伝子 / トゥランスジェニック フイッシュ / 外来遺伝子の発現 / プロモ-タ-遺伝子 / クロラムフェニコ-ル不活化遺伝子 / トランスフェクション / 魚類培養細胞 / 5'フランキング領域 / 魚類のグロビン遺伝子 / トランスジェニックフィッシュ / 魚類における外来遺伝子の発現 / プロモ-タ-領域 / クロラムフェニコ-ル不活化酵素 / 5'ーフランキング領域 / 魚の培養細胞 / 遺伝子の発現 / 魚類の培養細胞 / クロラムフェニコ-ル耐性遺伝子の発現 |
研究概要 |
本研究は魚類の染色体の発現シグナルにかかわる遺伝子の構造と機能の解明を行い、さらに、魚類培養細胞あるいは卵へ遺伝子を導入する方法の確立を目的とする。研究実績は以下の通りである。 1.魚類(コイ・ハマチ)のαーグロビン遺伝子の5'上流領域に-100領域、CCAATボックス、TATAボックスが存在した。キャップサイトはコイの場合開始コドンATGより上流48番目に、ハマチの場合46番目に認められた。5'フランキング領域および5'非翻訳領域の塩基配列はコイおよびハマチ間においてほとんど差が認められなかった。 2.ハマチのαーグロビン遺伝子の5'上流領域とクロラムフェニコ-ル不活化酵素(CAT)産生遺伝子の組換え体は3種類の異なった魚類培養細胞においてCAT産生遺伝子が翻訳され、CATの産生が認められたことより、5'上流領域にプロモ-タ-領域が存在することが確認出来た。 3.ウイルス山来SV40の初期遺伝子のプロモ-タ-は魚類培養細胞内で機能することが確認された。そのプロモ-タ-活性は魚類培養細胞とほぼ細胞とほぼ同様であった。 4.コイaーグロビン(CαG)遺伝子を1mM還元型グルタチオンで処理した二ジマス受精卵の細胞質にマイクロインジェクション法により導入を行ったところ、約65%が孵化し、ほぼ正常に発生した。 5.導入した遺伝子は魚体内において複製していることが確認出来た。その遺伝子導入雄魚より採精し、完熟卵に媒精し、孵化した仔魚よりCαG遺伝子の存在が確認できた。この事実は雄親魚の体内にCαG遺伝子をもつ細胞がモザイク状に分布し、子孫に導入遺伝子が継代することが明らかとなった。
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