研究課題/領域番号 |
01480114
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
高田 明和 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80092980)
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研究分担者 |
高田 由美子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90092981)
浦野 哲盟 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50193967)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 組織プラスミノ-ゲンアクチベ-タ- / プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-インヒビタ- / プラスミノ-ゲン / フィブリン / ユ-グロブリン溶解時間 / HUVEC / tーPA / PAIーl / プラミノ-ゲンアクチベ-タ-インヒビタ- / PAI-1の構造 / t-PA・PAI-1複合体 / 胎盤 |
研究概要 |
プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-インヒビタ-1(PAIー1)のcDNAをCHO細胞にtransfectして得た真核細胞のPAIー1(rePAIー1)とE.Coliを用いた原核細胞のPAIー1(rpPAIー1)を使用し、組織プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-(tーPA)との反応を検討した。PAIー1を0.01%SDSで処理するとPAIー1はtーPA、uーPA(尿中プラスミノ-ゲンアクチベ-タ-)と安定な複合体を形成しなかった。一方0.1%SDSで処理するとtーPAはPAIー1と複合体を形成しないのみならず、この際新しいバンドはPAIー1より約5KD低く、reaction site ArgーMetで切断されたC末端側ペプチドであることが示唆された。一方tーPAに対するPAIー1の抑制作用をしらべると、PAIー1は0.01%SDS存在下で抑制作用を低下させ、0.1%SDS存在下では全く抑制を示さなかった。PAIー1をcircular dichroism測定の結果、PAIー1はαヘリックスをほとんど含まないが、SDS処理の結果PAIー1はαヘリックス含量を増加しており、SDS処理がPAIー1の二次構造に変化を与えることを示していた。このことはPAIー1の高次構造の変化がPAIー1をinhibitorから基質に変えることを示し、酵素・基質反応の解析に有益なモデルになることを示していた。一方フィブリン存在下でのPAIー1の線溶系における意義をしらべるためユ-グロブリン溶解時間(ELT)を用いた。ELTはPAIー1の濃度との間に極めて高い正の相関を示し、血漿中の線溶能はそこにおけるPAIー1の量により決定されていることを示した。即ちPAIー1の量が多い場合はtーPAを不活化し、PAIー1の量が少ない場合は残っているactiveなtーPAがプラスミノ-ゲンを活性化しフィブリンを分解することにより線溶がおこることが示された。
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