研究課題/領域番号 |
01480149
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 (1990-1991) 熊本大学 (1989) |
研究代表者 |
島田 和典 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40037354)
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研究分担者 |
野見山 尚之 熊本大学, 医学部, 講師 (00156225)
瀧原 義宏 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (60226967)
瀬戸山 千秋 熊本大学, 医学部, 講師 (60040250)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | アスパラギン酸ーリンゴ酸シャトル / アイソザイム / 細胞質型AspAT遺伝子 / ミトコンドリア型AspAT遺伝子 / 細胞質型MDH遺伝子 / ミトコンドリア型MDH遺伝子 / 遺伝子発現 / 遺伝子標的組み込み / アスバラギン酸ーーリンゴ酸シャトル / GRE配列 / ミトコンドリア / マウス / 細胞質 / アスパラギン酸・リンゴ酸シャトル / トランスアミナ-ゼ / リンゴ酸脱水素酵素 |
研究概要 |
1.マウスmAspAT、cAspAT、mMDH、cMDH遺伝子の5'隣接領域の種々の長さのDNA断片を作製して、各々の遺伝子の発現に必須なDNA領域を決定した。mAspAT遺伝子の発現には、翻訳開始点より上流177bpと165bpの間、cAspAT遺伝子には同じく上流263bpと217bpの間と203bpと159bpの間の二つの領域が重要であった。mMDH遺伝子の発現には、翻訳開始点より上流270bpと130bpの間の領域(P1)が、またcMDH遺伝子の発現には253bpと170bpの領域が必須であった。 2.同定した発現調節領域内に一致して、核タンパクの結合を認めた。また、mAspAT遺伝子の転写調節にはSp1が、cAspAT、mMDH、cMDH遺伝子の転写調節にはCTF/NF1が関与していることを見いだした。 3.mMDH遺伝子では、5'調節領域について3'側からの欠失変異体を用いて、翻訳開始点より上流393bpと250bp間の領域(P2)にもプロモ-タ-活性を持つ領域の存在することを明らかにした。 4.マウス前脂肪細胞株3T3ーL1細胞は薬剤処理により脂肪細胞へと分化するが、これに伴ってcMDH、mMDH、mAspATのmRNAレベル及び酵素活性は著明に増大したが、cAspATは変化しなかった。 5.ヒトcAspAT遺伝子を単離して構造解析を行った。ヒトcAspAT遺伝子は30kb以上の大きさで、9個のエクソンより構成されていた。5'上流域の配列はヒトとマウスで高い相同性を認め、先にマウス遺伝子で同定した転写調節因子CTF/NFIの結合配列はヒトにおいても完全に保存されていた。ヒトcAspATは413個のアミノ酸からなるが、マウス、ブタ、ニワトリのものと80〜92%の範囲で相同性を示し、酵素の機能発現に必須なアミノ酸配列は完全に保存されていた(略号:細胞質型及びミトコンドリア型アスパラギン酸アミノ基転移酵素;cAspAT、mAspAT、細胞質型及びミトコンドリア型リンゴ酸脱水素酵素;cMDH、mMDH)。
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