研究課題/領域番号 |
01480206
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
多田 學 島根医科大学, 医学部, 教授 (80127521)
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研究分担者 |
阿部 美代子 (岡崎 美代) 島根医科大学, 医学部, 助手 (40177043)
岸本 拓治 島根医科大学, 医学部, 助手 (00116394)
福澤 陽一郎 島根医科大学, 医学部, 講師 (40127527)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 超高齢者 / 食生活 / 血液検査所見 / 農山村 / 健康 / ADL / 離島 / 長寿者 / ポジティブヘルス / 生活パタ-ン |
研究概要 |
長寿地域である隠岐島の一地区C村の90歳以上長寿者11人中8人の血液検査結果について、対照地域の農山村S町の結果と比較検討した。 1.S町では男女とも半数が低コレステロ-ル血症であったが、C村の長寿者では、女性に低コレステロ-ル血症は全く無く、男性は低コレステロ-ルではあるが、HDLーコレステロ-ルのレベルは正常範囲であった。また、血色素の基準値を成人のものとすると、貧血の者は約半数あるが、境界程度がほとんどであった。 2.S町とC村では、地域住民の約6割が健診を受診している。この健診における地域高齢者の血清総コレステロ-ルの平均値の傾向は、S町では男女とも年齢とともに低下傾向が見られたが、C村では男女とも平均値の低下傾向は見られなかった。 長寿地域C村とS町の長寿者食生活調査結果を比較すると、長寿地域では肉・魚・卵等の動物性蛋白の摂取頻度が対照地域より多い傾向が見られ、過去の栄養調査においても充足状況は良かった。健康に対する長寿者の心がけでも、長寿地域では食事に気をつけている者が比較的多いが、地理的条件から以前より魚の摂取が多かったという食生性の背景があると考えられる。 さらに長寿者の生活全体を比較すると、長寿地域では日常生活において活動的な者、身体状況に応じた趣味を持っている者が多く、これらのことから高齢者の健康づくりには、日常生活における積極性と、食事をはじめとする日常のセルフケアが重要と考えられる。
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