研究課題/領域番号 |
01480209
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
横山 英明 自治医科大学, 医学部, 助教授 (70049055)
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研究分担者 |
渡辺 則生 中央大学, 理工学部, 講師 (10182940)
根岸 聖一 自治医科大学, 医学部, 助手 (20228282)
藤田 委由 自治医科大学, 医学部, 講師 (70173440)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 疫学地図 / SMR地図 / 人口の重み付け / 地域メッシュ法 / コンピュ-タグラフィックス |
研究概要 |
本研究は主要死因や原因不明疾患等の地理的・時間的疫学像の視覚的観察が容易なシステムを研究開発し、疫学情報の高度利用と新たな知見を得る手段が拡張されることを目指すものであり、「(1)主要死因別の標準化死亡比(SMR)地図、(2)川崎病患者発生の疫学地図」の2テ-マに即して、前年度までの研究を継続実施して行った。 (1)主要死因別の標準化死亡比(SMR)地図の表現システムの開発部分は、人口密度による重み付けの平滑化を行う距離の重みパラメ-タの最適値を求める部分を前年度に引続き実施し、ほぼ適当な結果を得た。そして、種々の表示条件(時間の経過や類似死亡パタ-ンを有する傷病間の比較観察や表現方法の指定)に対してシステムを操作し、また、死因別SMRデ-タを増やして観察例を豊富にすること等を目指して、従来の単体デバッグが済んだ各プログラムモジュ-ルを、まずバッチ的に連携動作を行う総合テストに着手したが、研究時間の都合で完了せず、従って対話型の部分の開発は予定通りには進捗しなかった。しかし、定式化したアルゴリズム等には特に問題がなさそうなので、遠からず完了する見通しが得られている。 (2)現在に至るも原因不明の心児疾患である川崎病の全国患者発生状況を適切に地図表現する「川崎病患者発生の疫学地図」部分の研究を継続実施した。特に、地理的な患者発生状況の特徴が、時間の流れと共にダイナミックに観察できるようにする部分を重点的に行い、また、罹患率と共に、本申請者が考案した少数発生疾患の時間集積性の解析結果を、テ-マ(1)と類似した手法で地図表現する方法の開発も行い、本病発生の体系的な疫学的観察の一つの基礎を作ることを目的に実施した。しかし(1)と同様に描画スピ-ドが種々の処理を対話型で動的に行うには問題があること、適切な濃淡階調を自動的に行うのが困難であること、またモジュ-ル間の総合テストが不十分であること等により、当初の予定通りの完了をみるには至っていないが、遠からず以上の点をできるだけ改善して研究を完了させる予定である。
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