研究課題/領域番号 |
01480212
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三澤 章吾 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50086534)
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研究分担者 |
田中 栄之介 筑波大学, 社会医学系, 講師 (30138416)
原田 勝二 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (60086618)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | DNA多型 / DNAフィンガ-プリント / プロ-ブ / RFLP(制限酵素断柿長多型) / サザンハイブリダイゼ-ション / ミトコンドリアDNA多型 / PCR(ポリメラ-ゼ連鎖反応) / VNTR(高変異反復配列) / RFLPs(制限酵素断片長多型) / サザンプロッテイング / PCR法 / 制限酵素 / サザンハイブリダイゼイション / Ha-ras遺伝子 / 個人性別 / 親子鑑定 |
研究概要 |
1、DNAタイピングに及ぼすメチレ-ションの影響 種々の組織から得たDNAフィンガ-プリントは、その組織特異的なDNAのメチレ-ションの影響を受ける可能性が考えられる。そこで、末梢血、精液からDNAをとり、メチレ-ション感受性の制限酵素を用いてDNAタイピングを行った。プロ-ブDNAはcーHaーras(遣伝子下流の28bp)の直列型反復配列を、制限酵素はSau3A I,Mbol Iを用いた。Sau3A IとMbol IはともにGATCという塩基配列を認識するが、C残基が5ーメチルシトシンである場合、Sau3A Iでは切断できないが、Mbol Iでは切断できる。実際にSau3A Iを用いて末梢血と精液のDNAフィンガ-プリントを比較したところ、一致しないいくつかのバンドが認められた。Mbol I では末梢血と精液で差異はなかった。 2、ヒト特異的DNA領域の検出 「ヒトはなぜヒトなのか」という問題から出発し、ヒト特異的DNA領域を単離することにより、これをプロ-ブして人獣鑑別を行い、さらにヒト特異的領域は、ヒト遺伝的特性をめらかにする上で、有力な手段に思われた。 ヒトのDNAからチンパンジ-のDNAを差し引く(ゲノム・サブトラクション)ことにより、ヒト特異的DNA領域「HS5」を検出した。HS5(2282塩基対)は、チンパンジ-ゲノム中の完全に欠出していた。これをプロ-ブとして用いる3大人種のサンプルと同一のシングルバンドが得られ(Ecol I 消化時3.7kb)、ヒト以外の霊長類では全くシグナルは検出されない。
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