研究課題/領域番号 |
01480220
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
高崎 芳成 順天堂大学, 医学部・膠原病内科, 講師 (80154772)
|
研究分担者 |
大道寺 英行 順天堂大学, 医学部・膠原病内科, 助手 (80207266)
|
研究期間 (年度) |
1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | Proliferating cell nuclear antigen / Cyclin / PCNAcDNA / monoclonal antiーPCNA antibody / Leukemia / malignant lymphoma / blastic crisis / sandwich assay |
研究概要 |
1)抗PCNAモノクロ-ナル抗体、TOB7を用い、全身性エリテマト-デス患者末梢血リンパ球の活性化について検討を加え、PCNAの核内発現と疾患活動性が有意に相関することを示した。この研究により抗PCNAモノクロ-ナル抗体を用い、疾患活性を評価し、治療の指標として有効に利用できることが明らかにされた。 2)上述と同様の検討をPCNAcDNAを用いて行ない、全身性エリテマト-デス末梢血リンパ球におけるPCNAmRNAの発現が疾患活動性と有意に相関することを明らかにし、報告した。この研究によりPCNAcDNAを用い、ドットハイブリダイゼ-ションによるPCNAmRNA半定量系を確立した。 3)急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病患者の末梢血白血球を採取し、その急性転化をPCNAcDNAをプロ-ブとして用いPCNAmRNAの発現をとらえることに検出した。PCNAmRNAの末梢血白血球核内での発現は急性転化とよく相関し、診断の指標として有用であることを明らかにした。 4)上述の検討を悪性リンパ腫の患者白血球を用いて行ない、同疾患患者では、リンパ球の形態に異常を認めない場合にもPCNAmRNAを細胞核内に発現していることを見い出し、本法によるPCNAmRNAの検出がその早期診断に有用であることを明らかにした。 5)抗PCNAモノクロ-ナル抗体、TOB7およびTO30の2抗体を用いたサンドイッチタイプPCNA定量系を開発し、腫瘍細胞および幼若化細核内のPCNAの定量を行なった。その結果、増殖速度の早い細胞ではPCNAの発現量が多いことが明らかとなり、今後、細胞の増殖能の指標として有効に利用できることが示唆された。
|