研究課題/領域番号 |
01480226
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 順天堂大学 (1990) 大阪大学 (1989) |
研究代表者 |
佐藤 信紘 順天堂大学, 医学部, 教授 (90028358)
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研究分担者 |
片山 和宏 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員(平成元年度)
佐々木 裕 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員(平成元年度)
吉原 治正 大阪大学, 医学部, 助手 (70230795)
川野 淳 大阪大学, 医学部, 助手(平成元年度) (60133138)
福井 弘幸 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1990年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | アルコ-ル性肝障害 / 微小循環 / 医工学 / 分子生物学 / 癌遺伝子 / 肝再生 / 酸充化 / 薬物性肝障害 / 薬剤性肝障害 / 肝移値 / ヒポキシア / 肝微小循環 / 肝血流 / 肝酸素化 / 白血球 / 虚血性肝障害 |
研究概要 |
本研究は、アルコ-ル・薬剤さらに免疫反応や循環障割などによる肝臓の細胞障害・壊死過程、およびそれに引き続く肝再生の過程における微小循環系特に免疫担当細胞の動態と肝実質細胞機能の変化を、in vivo顕微鏡と高速分光解析、高解像画像処理等の医工学的手法を用いて経時的、定量的に解析し、これらと分子生物学的手法で求めた細胞の再生・増殖・分化にかかわる癌遺伝子、cーkinaseなどの遺伝子発現との関連を明らかにすることにあり、種々な肝障害の発生・進展機序の解明及び微小循環と細胞再生調節の面から治療法を模索することを目的とした。肝切後やアルコ-ルや薬剤性、エンドトキシンなどによる肝細胞障害過程、および肝再生修複過程での、肝微小循環系の肝再生での役割を1)類洞内血球速度、2)類洞内赤血球酸素化、3)類洞組織酸素化、4)好中球、血小板、マクロファ-ジの動員、集積、寒栓、5)高、低分子物質の血管透過性の面から評価した。また、肝再生に伴って発現する分化機能を、蛍光ラベルした物質の類洞→肝細胞摂取→細胞内移動→毛細胆管への分泌過程から検討し、肝小葉内分布を時系例的に評価した。さらに細胞性癌遺伝子やその産物や情報伝達に関与するcーkinase の遺伝子の発現動態をNorthern解析、in situ hybridizationや間接蛍光抗体法で捕らえ肝小葉内での分布と微小循環障害、肝構築異常との関連を調べた結果、これらの間にはきわめて密接な関係があり、アルコ-ルや薬物性肝障害などの発生、修復には肝の微小循環のheterogeneityが関与するとともに肝再生に関わる物質の遺伝子発現や蛋白合成にも小葉内heterogneityが存在し、それらの異常の分子機材の時系例的解析がこの障害の成立・修復の機序の解明、さらに今後の治療法の開発にも重要であることを明らかにした。
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