研究課題/領域番号 |
01480249
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
日和田 邦男 愛媛大学, 医学部, 教授 (00108391)
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研究分担者 |
重松 裕二 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (90206087)
村上 英紀 愛媛大学, 医学部, 助教授 (90110832)
関谷 達人 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50171343)
北見 裕 愛媛大学, 医学部, 助手 (10234270)
濱田 希臣 愛媛大学, 医学部, 助教授 (30127906)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | カルポニン / 細いフィラメント / アクトミオシンMgATP ase / SM22 / SM22 cDNAクロ-ニング / カルポニンcDNAクロ-ニング / ニワトリ砂のう平滑筋 / ラット大動脈平滑筋 / 血管平滑筋 / cDNAクロ-ニング / ラット大動脈 / 細い線維 / 平滑筋 / ミオシン軽鎖MgATPase / cDNA / SM22α / ミオシン軽鎖MgATPase活性 / ウシ大動脈 |
研究概要 |
1986年に私達はニワトリ砂のう平滑筋から新しい蛋白を発見し、後にカルポニンと命名した。カルポニンは分子量約3万2千〜3万4千の大きさで、アクチン、トロポミオシン、カルモジュリンに結合性を有し、トロポニンTと一部交叉性を有するアミノ酸の一次構造をもっている。 初年度(1989年)にはカルポニンが細いフィラメントの構造蛋白であるか否かを検討した。現在平滑筋の細いフィラメントの標準精製法であるMarstonとSmithの方法では精製の途中の段階で10mMのATPを加えているが、この濃度でカルポニンは細いフィラメントから遊離することをつきとめ、本来カルポニンは平滑筋の細いフィラメントの構成蛋白の一つであることを明らかにした。ひきつづき共同研究によって、大動脈平滑筋培養細胞のストレスファイバ-上にカルポニンが規則的に存在していることを証明した。 2年度(1990年)にはカルポニンの生理機能を明らかにする御究を行った。カルポニンはアクトミオシンMgATPア-ゼ活性を用量依存性に抑制することを明らかにした。カルポニンによって抑制されたアクトミオシンATPア-ゼ活性はこの反応系にカルデスモンを加えると相加的に抑制されること、またこの逆の現象も認めた。カルシウムイオン存在下にカルポニンによるアクトミオシンMgATPア-ゼ活性の抑制はカルモジュリンにより抑制が解除されることも明らかにした。 最終年度(1991年)にはラット大動脈平滑筋のcDNAライブラリ-から、カルポニンのcDNAクロ-ニングに成功した。また、カルポニンの抗体と交叉反応性のあるSM22蛋白のcDNAクロ-ニングも成功しており、カルポニンの機能ドメインと想定される3つのモチ-フの内の1つがSM22蛋白に存在していることを明らかにした。
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