研究課題/領域番号 |
01480263
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
松尾 宣武 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (50173802)
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研究分担者 |
工藤 純 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80178003)
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
荒木 清 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60167997)
玉井 伸哉 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80171883)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 成長ホルモン / GHー1遺伝子 / RFLP連鎖解析 / Sangen法 / 低身長 / 成長ホルモン単独欠損症1A型 / Sanger法 / 遺伝性成長ホルモン単独欠損症 / DNA診断 / RFLP / GHーN遺伝子 |
研究概要 |
われわれは、Illigらによって定義された成長ホルモン単独欠損症1A型(IGHDー1A)に一致するPhenotypeを有しながら、GHー1遺伝子、GRF遺伝子の欠失を認めない1家系を報告し、IGHDー1Aの遺伝子レベルの多様性をはじめて明らかにした(Acta Paediatn・Scand.347:151,1988)。本研究においては、GHー1遺伝子内の微細な変異の有無を明らかにするため、1)GHー1遺伝子内の微細な変異の有無を明らかにするため、1)GHー1遺伝子内RFLPを用いる連鎖解析、2)GHー1遺伝子の塩基配列の決定を、上記症例について行った。2)については、GHー1遺伝子をEcoRIにより2領域に分割、PCR法により増幅、EcoRI、BamHI、MscI、SmaI、Sau3AIにより、11種類の断片に切断、M13ファ-ジによりクロ-ニング、各々2種類のプラ-クについて、Sangen法によりDNA塩基配列を決定した。 1)Hi ncII(6.7Kb/4.5Kb)、MspIa(4.3Kb/3.6Kb)、MspIb(3.9Kb/3.3Kb)、BglIIa(13Kb/10.5Kb)、BglIIb(8.1Kb/8.3Kb)によるRFLPと疾患の間に連鎖は認められなかった。 2)GHー1遺伝子のプロモ-タ-、エキソン1〜5、イントロンA〜Dを含む11断片、22クロ-ンの塩基配列に異常が認められなかった。 以上、本家系においては、GHー1遺伝子内に疾患変異が存在しないことが明らかにされた。本症例はIGHDー1Aの亜型ではなく、新しい疾患単位とすることが妥当と思われる。
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