研究課題/領域番号 |
01480268
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
塩原 哲夫 杏林大学, 医学部, 助教授 (10118953)
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研究分担者 |
小林 勝 杏林大学, 医学部, 講師 (30142417)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 表皮親和性 / T細胞クロ-ン / Cell adhesion molecule / LFAー1 / 細胞骨格 / Thy1^+epidermal cell / 胸腺依存性 / Thy1^+ EC / サイトカインレセプタ- / 表皮由来サイトカイン / ILー6 / GMーCSF / Cell adhesion nolecule |
研究概要 |
我々は、我々の樹立した表皮向性T細胞クロ-ンを用いて、様々の角度からT細エの表皮親和性の機序の解明を試みた。 1)cellーtoーcell adhesionに関する分子のうち、どれがT細エの表皮親和性を決定しているかを明らかにするため、種々の表皮向性及び非表皮向性クロ-ンの細胞表面のcell adhesion moleculeの発現を検討した。そのなかでLFAー1分子が比較的選択的に表皮向性クロ-ンに高濃度で発現していることがわかった。LFAー1の発現はT細胞の表皮親和性を決定する最も重要な因子と思われた。 2)このような表皮向性クロ-ンはinvitroのaga plateを用いたmigration assayにおいても表皮fragmentに対し著明な遊走活性を示すが、抗LFAー1 mAbは、この活性を完全に阻害する。とくにLFAー1の鎖へのmAbのbindingが、活性の阻害において重要であることがわかった。この遊走活性は二価イオンの除去、cytochalasinB,RGDペプチド添加により阻害されることら、この遊走には細胞骨格とassociateしたLFAー1が重要であることがわかった。 3)表皮向性クロ-ンを同系マウス足〓に移入することにより惹起される表皮構築の破壊から回復したマウス表皮は、以後の表皮向性クロ-ンのattackに対して抵抗性となった。この抵抗性の発現には、表皮構築の破壊後、表皮内に増加してくるThy1^+epidermal cell(Thy1^+EC)の著明な増加が必要であった。また、この表皮抵抗性は胸腺〓除マウスやnudeマウスでは全く認められず、胸腺の存在が、抵抗性発現には必須であることがわかった。
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