研究課題/領域番号 |
01480273
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
阿部 光幸 京都大学, 医学部, 教授 (00025587)
|
研究分担者 |
永田 靖 京都大学, 医学部, 助手 (10228033)
平岡 真寛 京都大学, 医学部, 講師 (70173218)
小野 公二 京都大学, 医学部, 講師 (90122407)
西台 武弘 京都医療短大, 教授 (70093292)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | 放射線治療 / 治療計画 / CT / 三次元画像 / シミュレータ / ドーズボリューム / 高精度 / CTシミュレータ / シミュレ-タ / ド-ズボリュ-ム / CTシミュレ-タ / 三次元治療計画 / 放射線治療計画 / レ-ザ-光 / 線量分布計画 / シミュレ-ション / マルチイメ-ジモニタ |
研究概要 |
我々は、CT画像を用いた高精度放射線治療計画システム「CTシミュレータ」を開発し、その基礎的・臨床的検討によってより実用的なシステムへの改良を続けてきた。現在までに、臨床応用可能な三次元画像として、ビームズアイビュー・再構成CT画像(矢状断や縦状断)上の線量分布曲線・マルチイメージ表示・容積線量計算等があるが、それらの臨床上での有用性を検討した。現在までに700例以上の臨床応用を重ね、(1)乳房温存療法の接線照射、(2)肺癌や食道癌での斜入照射、(3)上顎癌や眼窩内腫瘍でのレンズの防御、(4)脳腫瘍、骨盤腫瘍、骨・軟部腫瘍における正確な腫瘍領域の決定、(5)肺癌や肝癌における呼吸同期照射の設定などにおいて有用性を認め、現在治療患者総数の約40%の症例にCTシミュレータが利用されている。また基礎的検討としては、各種ファントムを用いて臨床応用における具体的な照射法の検討を種々の領域で行っている。乳癌においては、乳房温存照射における乳房内の線量の均一性の確保のためにウエッジフィルターの必要性を検討している。また上顎癌の照射においても、レンズの照射線量を人体頭部ファントムを用いてそのTLD素子を用いた実測値と三次元計算による計算値を比較検討している。また、容積線量計算においても、新しい計算機(EWS4800/60)の導入により、計算時間の短縮化とCPF(Complication Probability Factor)値の計算プログラムの開発を計った。このソフトは今後臨床応用していく予定である。またCTシミュレータシステムとして今後は、治療装置や照射装置とのネットワーク作成により、より高精度な放射線治療の実現を目指していく予定である。
|