研究課題/領域番号 |
01480298
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
|
研究機関 | 姫路工業大学 (1991) 新潟大学 (1989-1990) |
研究代表者 |
小出 武比古 姫路工業大学, 理学部, 教授 (60018695)
|
研究分担者 |
徳永 文稔 姫路工業大学, 理学部, 助手 (00212069)
若林 貞夫 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (80148436)
高橋 芳右 新潟大学, 医学部付属病院, 助手 (70163285)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
|
キーワード | 血栓症 / プロテインC / プロテインC欠乏症 / 多型性 / 遺伝子解析 / 第3染色体 / プロテインCインヒビタ- / 高ヒスチジン糖タンパク質 / プロテインC異常症 / HRG / PCR / PCR法 |
研究概要 |
1.プロテインC欠乏症の遺伝子解析 DNAサ-マルサイクラ-を用いたPCR法によってプロテインC欠乏症の遺伝子解析を行ない、次の結界を得た。大腿静脈血栓症を繰り返し発症したヘテロ接合体プロテインC欠乏症(SS)に、エクソンIX内の ^<8854>Gー^<8857>Gの4個の連続したguanineのうちの1個が欠損しているalleleを同定した。この欠損のため、Trp380以後のアミノ酸コドンにframeshiftが生じ、アミノ酸配列が正常のものと異なる上、42残基長い異常タンパク質が合成されていることが推定された。 2.血栓症の家系内DNA診断 上記欠損部位に制限酵素(AvaIまたはBalI)部位が導入されるようなmutagenic primerを作成してPCRを行い、増幅DNA断片をAvaIまたはBalIで消化し、正常者と欠乏症患者間の相違から、家系内診断が可能との結論に達した。 3.プロテインC遺伝子における多型性 エクソンI(promoter領域)のー1476位にAとTの多型性(RsaIによるRFLPで検出可能)とエクソンVI内でSerー99をコ-ドするTCTとTCGの多型性を見つけた。 4.プロテインCのヘパリン結合能 活性化プロテインCが強いヘパリン結合能を有し、生理的濃度のCa^<2+>の存在下でその結合能が増進されることを明らかにした。 5.ヒスチジンリッチグリコプロテイン(HRG)によるプロテインCインヒビタ-の活性調節 生理的濃度のCa^<2+>とZn^<2+>の存在下で、HRGがプロテインCインヒビタ-のヘパリン依存性のプロテア-ゼ阻害活性を調節することを見出した。 6.HRG遺伝子座の同定 HRG遺伝子が第3染色体に位置することを明らかにした。
|