| 研究課題/領域番号 |
01480330
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| 研究種目 |
一般研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 研究分野 |
消化器外科学
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| 研究機関 | 横浜市立大学 |
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研究代表者 |
天野 富薫 横浜市立大学, 医学部, 講師 (20112485)
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| 研究分担者 |
赤池 信 横浜市立大学, 医学部, 講師 (40184064)
野口 芳一 横浜市立大学, 医学部, 講師 (50180724)
山本 裕司 (山本 祐司) 横浜市立大学, 医学部, 講師 (90200849)
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| 研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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| 研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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| 配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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| キーワード | 可溶性吻合管 / 粘膜管重積結紮吻合法 / 形状記憶樹脂製吻合管 / 消化管吻合法 / 吻合管による消化管吻合法 / 溶解性吻合管 / 粘膜管重積吻合法 / 吻合管(溶解性) / 吻合管消化管吻合法 / 吸収性、溶解性吻合管 |
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| 研究概要 |
消化管吻合は消化器外科の基本的な手術手技である。従来の手縫い吻合に加え、器械吻合が行われるようになって、縫合不全の発生率も減少している。病理組織学的にも、臨床経過からも層同士が合致した吻合状態が創傷治癒が良く、狭窄なども少ない。しかし、これが行えるGambee,Jourdan法などは1層縫合であることや手技訓練を要するので、誰もが良い成績を挙げられない。
そこで、本研究では腸管の粘膜、粘膜下層、筋層同士が合致して吻合出来る状態が最も良いと考えて、手技的にも容易で、吻合部を保護して、創傷治癒を妨げないような吻合法を研究し、以下の成果を得た。
(1)吻合部の保護、内腔からの保護する吻合管が有用で、とくに悪条件下の吻合において重要であること判り、吻合管を用いた吻合法を検討した。
(2)内腔にある吻合管は異物になり、通過の妨げになるので、ポリ乳酸、ポリグリコーリック酸の共重合体を用いて、溶解、変形性を考慮して一部を発泡状にした2層の吻合管を作製した。
(3)吻合管の形状を多数作製し、検討、改良して、3個の環状の突出部を持つ吻合管を新たに考案した。
(4)吻合部の保護と腸管壁の各層が合致する合理的な吻合法を検討した結果、腸の粘膜管を吻合管に重ねて結紮する粘膜管重積結紮吻合法と名付た新しい消化管吻合法を考案した。
(5)粘膜管重積結紮吻合法は粘膜管が重なって結紮された所から吻合管と共に脱落する時には粘膜下、固有筋層などの癒合が出来上がっている。
(6)粘膜管重積結紮吻合法の吻合状態は従来の各種吻合法に比較して、創傷治癒過程も良く、組織学的にも各層が合致し、介在する肉芽組織も最も少ないなど最も良好な結果が得られた。
(7)この吻合法による吻合状態は術後遠隔期の検討でも狭窄が少なく、組織学的にも吻合部の状態は最も良かった。
(8)形状記憶樹脂製の吻合管を作り、温度による復元時の拡張短縮性を利用した圧挫による吻合法を考案した。吻合部に異物が存在しないのは良かったが、復元の加温が80度以上を要する点で腸管壁の保護法が解決できず中断した。
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