研究課題/領域番号 |
01480337
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
田村 正秀 旭川医科大学, 医学部 (30001887)
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研究分担者 |
田村 守 北海道大学, 応用電気研究所, 教授 (80089888)
久保 良彦 旭川医科大学, 医学部, 教授 (70000990)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 近赤外光 / 半導体レ-ザ- / 近赤外分光装置 / 酸化ヘモグロビン量 / 血液量 / チトクロ-ム、オキシダ-セ / 無侵襲測定 / 新しい技術 / チトクロ-ム・オキシダ-ゼ / 酸素代謝の無侵襲測定 |
研究概要 |
1)近赤外レ-ザ-分光測定装置の設計試作:最大400mwまで出力可変連続発振近赤外レ-ザ-ダイオ-ドを4個使用する4波長解析システムを試作した。現在安全性の面から100mw以下の出力で780、850、830nmの3波長を用いて実験、臨床に使用している。組識透過又は反射レ-ザ-光はシソコン受光素子で検出しCPUにより独自に作製した則定演算式を用いて組織中の酸化へモグロビン(Hb)量、血液量の測定を施行している。測定演算式は独自のアルゴリズムにより実験的に決定した。 2)基礎研究はラットを用い試作装置および測定演算式の検定を行いHbの測定に関して満足すべき結果を得た。近赤外分光法を用いて脱血ショツク・ラットを対象に組織障害の可逆性をミトコンドリヤ酸素代謝を中心に険討し興味ある結果を報告した。 3)臨床応用は実測10mwの低出力レ-ザ-を用い上述の3波長測定を行なった。ヒト四肢筋肉血液量、酸素濃度変化の測定から開始し乳児〜成人頭部での反射法による計測を試み実用化に近づいた。光学センサ-部の改良、外乱光遮光の工夫により手術室で主に体外循環を用いる心臓大血管手術時の脳酸素濃度血液量モニタ-に応用し本法の有用性を確認した。本法では臨床においては測定値の定量化が極めて困難であったが組織内光路長をほぼ決定する事により測定値の標準化が可能となった。 4)今後の課題としてはより高出力レ-ザ-使用による透過測定法の臨床応用、脳筋肉チトクロ-ムオキシダ-ゼ酸素濃度の正確な測定法の開発とその臨床導入が待たれる。 5)以上の成果は学会、論文等に公表して来たが本法の今後の普及と実用化は目の前にあると言える。
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