研究課題/領域番号 |
01480361
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
戸谷 重雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40051205)
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研究分担者 |
植村 慶一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90049792)
浅田 英穂 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10184144)
吉田 一成 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70166940)
高山 秀一 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50171559)
大谷 光弘 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80051605)
高坂 新一 国立精神神経センター, 代謝研究部, 部長 (50112686)
高野 利也 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60051364)
中野 幸照 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70172377)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | パ-キンソン病 / 移植 / 培養神経細胞 / 神経成長因子 / 神経芽細胞腫 / レチノ-ル酸 / 血管新生 / 拒絶反応 / NGF / 遺伝子導入細胞 / 脳内移植 |
研究概要 |
1.マウス大脳組織をラット脳室内に移植する異種間脳移植において、移植組織内の血管の一部はDonor由来にであり、移植後4日目以降Hostの血管と吻合し、血流が始まることがことが明らかになった。また移植組織内の血管には脳血液関門が存在するが、その後の免疫学的拒絶反応により破綻することが判明した。脳移植における拒絶反応は、他臓器の移植の場合と比較して遅く始まるが、移植組織内結果における脳血液関門の形成が、その一因であることが示唆された。 2.マウス大脳組織をラット脳室内に移植する異種間脳移植において、Streptomyces Tsukubaensisにより産生されるFK506は、腎障害等の重篤な合併症の危険のあるCyclosprolin Aの10分の1の投与量で免疫学的拒絶反応を抑制することが判明し、副作用の少ない新しい免疫抑制剤としての可能性が示唆された。 3.ヒト神経芽細胞腫由来の培養細胞SHーSY5Yは、retinoic acid、herve growth factorの処理により神経細胞へと分化するが、神経細胞に特異的な細胞骨格蛋白であるneurofilament蛋白に対するWestern blotting法による解析の結果、retinoic acidにより分化した細胞が最も成熟神経細胞に近いことが判明した。 4.未分化、あるいはretinic acid処理により神経細胞に分化したSHーSY5Y細胞をWistar albinoラット、Balb/cマウス・Nudeマウスの脳内に移植する実験の結果、分化型SHーSY5Y細胞は未分化SHーSY5Y細胞よりも生着率が悪く、免疫学的拒絶反応に加えて、それ以外の要因により生存できないことが判明した。 5.Retinic acid処理により分化したSHーSY5Y細胞をWistar albinoラット線条体に移植した場合、NGFの脳室内投与を併用することにより、SHーSY5Y細胞を神経細胞に分化させたまま生存させ得ることが判明した。
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