研究課題/領域番号 |
01480362
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
高坂 新一 国立精神・神経センター, 神経研究所・代謝研究部, 部長 (50112686)
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研究分担者 |
武井 延之 国立精神, 神経センター神経研究所・代謝研究部, 研究員 (70221372)
中嶋 一行 国立精神, 神経センター神経研究所・代謝研究部, 室長 (50175494)
内田 耕一 国立精神, 神経センター神経研究所・代謝研究部, 流動研究員 (00176687)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1990年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1989年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | チロシン水酸化酵素 / 遺伝子導入 / 培養細胞 / 脳内移植 / LーDOPA / パ-キンソン病 / チロジン水酸化酵素 / ド-パミン |
研究概要 |
ヒトのチロシン水酸化酵素(THcDNA)を導入した非神経細胞を樹立し、脳内移植におけるドナ-細胞としての適性を解析するとともに、パ-キンソン病モデルラット脳内へ本細胞を移植することにより、異常回転運動の回復機序を検討し、以下の結果を得た。 1.Type1およびtype2 THcDNAをC6細胞,NRKー49F細胞へ導入し、細胞内にTH蛋白を発現した細胞を確立し得た。 2.この外来性に導入された形質は、培養系でも脳内へ移植された場合でも安定に保たれた。 3.C6細胞ではTH活性調節因子がすべて内在し、その結果、本細胞は培養系および脳内においてLーDOPAを合成・分泌した。 4.NRK細胞はBH_4合成系を持たない細胞であり、BH_4の添加によってのみ培養系および脳内でLーDOPAを合成・分泌した。 5.以上より、遺伝子導入細胞が脳内移植に応用可能であることが示唆された。 6.6ーOHDA与投ラットのapomorphineによる異常回転運動は、線条体におけるLーDOPA濃度上昇により改善され、パ-キンソン病モデル動物の機能回復に必ずしも神経回路網の独構築が必須ではないことが示唆された。
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