研究課題/領域番号 |
01480369
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
井形 高明 徳島大学, 医学部, 教授 (80108860)
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研究分担者 |
三橋 雅 徳島大学, 医学部, 助手 (40229745)
高井 正昭 (高井 宏明) 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (40197041)
村瀬 正昭 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (00182121)
福沢 健治 徳島大学, 薬学部, 助教授 (90035551)
岡 源郎 徳島大学, 医学部, 教授 (60028298)
森本 訓明 徳島大学, 医学部附属病院(整形外科学), 助手 (80210186)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1989年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / トロンボキサンB_2 / 6ケトプロスタグランジンF_<12> / 血管障害 / ロイコトリエンC_4 / アスコルビン酸 / αートコクエロ-ル / ビタミンE / αートロクエロ-ル / プロスタグランディン / VitE欠乏ラット / TBARS / トロンボキサンA_2 / 選択的トロンボキサンA_2合成酵素阻害剤 |
研究概要 |
急性脊髄損傷実験:1)Wistar系ラットを用い脊髄圧迫損傷後、各種エイコサノイドを測定した。ラットの損傷脊髄では、TXA_2合成酸素阻害剤によりTXA_2の産生抑制は80%以上であったが、脊髄血管損傷度は約40%の軽減にとどまった。そこでHartley系モルモットを用い、LTC_4の関与を検討した。脊髄に加わる外力の大きさに比例してTXA_2の産生が増加したのに対し、LTC_4の産生はほぼ一定であった。しかし損傷の早朝よりLTC_4の産生が認められ、脊髄損傷の病因として重要な役割を担っていることが示唆された。2)Vit.Cを合成できないODSラットを用いて、C欠乏群とC投与群における脊髄損傷前後の血清及び脊髄組識中のVit、C量、Vit.E量、脊髄過酸化脂質量(TBA法)を検討した。両群とも、脊随損傷後、脊髄実質のVit.C量及びE量は減少し、TBARS量はC欠乏群がC投与群より高値を示した。運動障害はC欠乏群の方が重く、脊髄実質の出血率もC欠乏群の方が高かった。Vit、C、Vit、Eは、水溶性と脂溶性の両面から損傷脊髄に対して抗酸化作用による防御効果が期待できた。 鏡視下的治療の実験:1)Wistar系ラットを用いて作成した第5腰椎偽関節型分離モデルの分離部に対する骨形成能を組織学的に検討した。修復法は、自家海綿骨群、骨・フィブリン糊ー下群および下群+骨形成因子ーBMP群である。完全な骨癒合はすべての群において得られなかったが、BMP群は他群に比し、骨形成能は良好であった。以上より、BMP群の移植法は鏡視下的手法と併用し、臨床応用しうる可能性が示唆された。2)頸椎椎間板ヘルニアの経椎体的前方除圧術の確立を目的とし、鏡視下で経椎体的に脊柱管隣接の椎間板および終板を摘出し、椎間板ならびに神経に対する影響を検討した。罹患椎間の変性はみられかが、残存髄核の脊柱管への脱出や神経への影響は極めて少なく、鏡視下での経椎体的ヘルニア摘出術の低侵襲性が確認された。
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