研究課題/領域番号 |
01480381
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
棚橋 善克 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50108495)
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研究分担者 |
古屋 泰文 東北大学, 工学部, 助手 (20133051)
福崎 篤 東北大学, 医学部, 助手 (70133957)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1989年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 超音波診断 / 腎 / FMチャ-プパルス方式 / パルス圧縮法 / 方位分解能 |
研究概要 |
新たに開発した超音波断層法用パルス圧縮フィルタを用いて、パルス圧縮システムを構成し、同一トランスデュ-サでスペクトルの異なる超音波信号を送受し、腎微細構造の画像抽出を可能とした。なお、本研究におけるデ-タの記録および解析には、本研究の補助金により購入した画像記録解析装置やコンピュ-タ-が、補助金の主旨にのっとり有効に用いられた。[試作した基礎実験システム]Bモ-ド・スキャン用PZT超音波トランスデュ-サ(口径19mm)を送受別で用い、直線状に走査し、パルス圧縮フィルタを用いてパルス圧縮画像を得た。2つの超音波ビ-ムは、探触子から10.5cmの距離で交差するようにした。[基礎実験の方法]摘出した豚腎を、水を満たした容器(水槽)内に配置し、実験を行なった。[実験結果]中心部エコ-像より探触子側の抽出の様子をみると、パルス圧縮法3.8MHz>パルス圧縮法2.8MHz>パルス法2.7MHZ〓パルス圧縮法2.4MHzの順に細かな部分の抽出可能であった。[臨床試験用装置]基礎実験のごとき装置では、実際の臨床に用いるには多くの制約があるので、あらたに同心円型(振動子の直径は、外側19mm、内側9.5mm、振動子間の間隙1mm)の振動子を作製して用いた。なお、W(ω)は、中心周波数Foを3.5MHz、-3dB、帯域幅0.8MHzのBlackmanおよびGaussの関数とした。[臨床試験結果]パルス圧縮法で得られた人腎の超音波画像は、基礎実験の場合と同様に、(1)パルス法より低い周波数では、同一の出力でより深部までの抽出が可能であった。(2)パルス法より高い周波数では、方位分解能のみならず距離分解能が向上していた。(3)パルス法より方位分解能の高い画像が得られた。また、同心円型探触子により、スタンドオフ領域をとらずに対象とする領域を、所定の方位分解能で画像化することに成功した。
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