研究課題/領域番号 |
01480387
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
広井 正彦 山形大学, 医学部, 教授 (60018364)
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研究分担者 |
平山 寿雄 山形大学, 医学部, 助手 (60238392)
佐藤 文彦 山形大学, 医学部, 講師 (90187229)
斉藤 英和 山形大学, 医学部, 講師 (90125766)
藤森 克彦 山形大学, 医学部, 講師 (80165430)
川越 慎之助 山形大学, 医学部, 助教授 (10018880)
金子 尚仁 山形大学, 医学部, 助手 (60204559)
大野 勉 山形大学, 医学部, 助手 (40191944)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 卵胞発育 / 卵子成熟 / 卵胞刺激ホルモン抑制物質 / 卵グルコ-ス代謝 / 卵発育阻害 |
研究概要 |
採卵された卵の成熟度より卵胞液を成熟群、未成熟群に分類すると、卵胞が成熟するにつれてテストステロンからエストロジェンへのアロマタ-ゼ活性が上昇し、さらにまた排卵直前には卵胞液中プロジェステロンは他に比較し高濃度となっていた。また卵胞液中には卵胞刺激ホルモンを抑制する物質が存在し、卵の成熟が増すにつれその抑制度も強くなった。また卵胞液中のアロマタ-ゼ・インヒビタ-は顆粒膜細胞のDNA合成を著しく抑制した。卵胞内卵ではギャップジャンクションを介して、顆粒膜卵細胞よりグルコ-スが輸送されており、このギャップジャンクションが切れるにしたがい卵のグルコ-ス量は減少した。しかし受精すると卵のグルコ-ス量は上昇し、さらに4細胞期までは軽度の上昇を認め、さらに8細胞以後では急速な上昇となった。このことはグルコ-スは卵が成熟、受精、発育するにつれて著しく変動することを示している。シュ-クロ-スに暴露された卵の影響について検討すると、暴露後36時間培養後のヘキソキナ-ゼ活性は、暴露群でやや低い傾向を認めた。暴露後36時間後の卵細胞内グルコ-ス含有量は暴露群の方が非暴露群に比較し有意に低値を示し、発育が遅延していることが示された。また、体外において卵を囲んでいる透明帯は卵発育に影響を及ぼしているかどうか、透明帯に裂け目を形成しその影響を検討した。裂け目形成20時間後のヘキソキナ-ゼ活性、G6PDH活性には、両者間に差を認めなかった。春期発動前のラット卵巣を定量形態学的に分析すると、21日令までに卵胞数の急激な増加があり、以後卯胞直径の増加が主となっていた。初回排卵される卵胞群は特定のCohortに由来するものではないことが示唆された。
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