研究課題/領域番号 |
01480406
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
増田 游 岡山大学, 医学部, 教授 (90033414)
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研究分担者 |
田村 耕三 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80188432)
西崎 和則 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (90180603)
川上 晋一郎 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (30161285)
杉浦 友昭 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (60171146)
渡辺 周一 岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (40116520)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 全胚培養法 / 聴器発生 / ビタミンA / 器官培養 / ラット非働化血清 / 催奇形性 / 催奇形 / 全胚培養 / 回転培養 / 中耳発生 / ラット胎仔 / 実験奇形 / 催奇形因子 / マウス胎仔 |
研究概要 |
1)全胚培養法を用いたラット聴器の発生学的研究 Wistar系ラットの胎生13日目胎仔を36時間回転培養し、連続組織標本を作って、聴器の発生について母体内発育14日目および14.5日目胎仔と比較検討した。培養液にはラット非動化血清を用いた。聴器構成諸要素の形態発育は略同等で、正常な発生を再現しえた。今後、培養時間の延長を考えれば、器官形成期を通じての培養が可能と思われた。 2)全胚培養法を用いたマウス聴器の発生学的研究 ラットより一両日発生分化が早いため中耳実験発生上有利なマウスで全胚培養における聴器発生を試みた。ICR系マウスの11.5日目胎仔をラット非働化血清で48時間全胚培養した。その結果、胎仔の発育は42時間までは、外表形態、聴器組織所見ともほぼ正常な発達経過を示した。 3)ビタミンAのラット聴器発生に対する影響 ビタミンAの合成誘導体を胎生12日目ラット胎仔の培養液に加えて、その後の発生について検討した。その結果顎顔面の外表形態の発達に異常を認めず、組織光顕所見上、耳管咽頭陥凹に近い体表皮下細胞中に多数のエオジン濃染性顆粒を認めた。同様の所見は、アブミ骨原基の中にもみられた。透過電顕的には、この顆粒が、形態的に水解小体と推定された。これの催奇形性との関係については、更なる検討を要する。 4)回転培養法におけるマウス胎仔聴器の発生学的研究 器官培養による中耳発生の観察は、立体的3次元的形態発生とその観察には不向きであった。回転培養による聴器器官培養を行い、その形態発生への改善を試みた。ICRマウス13日目胎仔聴器を、BGJ bmediumで回転培養した。その結果、48時間培養で、中耳諸構造物の正常な組織学的、形態学的発生が可能であった。その技術的容易さと正確な3次元的形態発生が今後のこの方面の研究に極めて有用であると結論した。
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