研究課題/領域番号 |
01480407
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 春雄 高知医科大学, 医学部, 教授 (20026917)
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研究分担者 |
鎮西 邦彦 高知医科大学, 医学部, 医員 (70207330)
竹内 俊二 高知医科大学, 医学部, 助手 (50188158)
中谷 宏章 高知医科大学, 医学部, 助手 (60172334)
岸本 誠司 高知医科大学, 医学部, 助教授 (30115828)
竹田 泰三 高知医科大学, 医学部, 助教授 (50115763)
吉岡 伸高 高知医科大学, 医学部, 助手 (60230687)
窪田 清己 高知医科大学, 医学部, 助手 (10225196)
木村 正 高知医科大学, 医学部, 助手 (70177921)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 高浸透圧利尿剤 / 虚血性麻痺 / 顔面神経減荷術 / レ-ザ-ドップラ- / 顔面神経血流 / 顔面神経 / 微小循環 / 麻痺 / 神経変性 / 初期膨化 / 障害部位診断 |
研究概要 |
次第に悪化する顔面神経麻痺症例は、早期に神経減荷術を行わないと病的協同運動を残して治癒する(論文1ー3、図書4)。一方、現在使われている障害度検査では必ずしも減荷術適応決定の所期の目的を達成しない(論文2)。我々は科学研究費の補助を受け、脳脊髄液腔と顔面神経組織間隙とは交通しており(図書6)、顔面神経内圧も高浸透圧利尿剤投与で下がることを世界で初めてつきとめ(論文4,7、図書5)、傷害された顔面神経の浮腫を取ることにより顔面神経管内から減荷する「顔面神経管内荷術」を創案した(図書10)。また、側頭骨内の顔面神経障害部位、障害度を的確にとらえることができ、「顔面神経管内荷術」の限界期限を示す可能性がある逆硬性顔面神経誘発電位検査を確実にとる技術を確立した(論文8)。顎下腺の誘電解析で非観血的に中間神経機能を知る試みもし、その基礎堅めができた。 更に、貧血性顔面神経麻痺モデル動物ができるようになり(論文9)「顔面神経管波減荷術」の最も効果的な時期を、レ-ザ-ドップラ-法、逆行性顔面神経電位、組織で検索し、障害早期に高浸透圧利尿剤で神経浮を取るか、手術をすると障害部位の末梢には変性がこらないことを明かにした(論文9,10)。臨床例集計では、「顔面神経管内減荷術」の成績は発症3日目までに治療を開始した症例では95%を越える完全治癒という好成績をあげている。
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