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若年性一則聾の残聴、その有無および周波数特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01480411
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

立木 孝  岩手医科大学, 医学部, 教授 (50048237)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード若年性一側聾 / 残聴
研究概要

若年性一側聾という疾患は、高い罹患率を持つ疾患であるにもかかわらず、病態、成因に関する知見がほとんど得られていない。
この研究は、若年性一側聾の病態、原因を知ることを最終目標として、その残聴の有無や形を調査することが目的であった。対象はこの1年間に当科を訪れた若年性一側聾の症例、および当科小児難聴外来に登録されている同症例の中から検査に協力出来る例を無作為に選んだものとし、130dBまで出力可能のオ-ジオメ-タ-を用いて残聴を測定した。検査を施行し得た例は66例であったが、始めのうちは検査法そのものの検討に主として使用され、一定の方式で検査結果が得られ、最終的にデ-タ分析に用い得た例は30例となった。この30例については、対側を60、70、80dBのバンドノイズで遮蔽して得られた3種のオ-ジオグラムを比較検討した。その結果を要約すると、250Hzから4000Hzに至る5周波のすべてで残聴が認められたものは7例、どこか1つの周波数でも残聴が認められたものは9例、残り14例ではほとんどの例で完全にスケ-ルアウトに達する前に振動感や陰影聴取による反応が生じて残聴を認めることが出来なかった。周波数別に見ると残聴のある例の数は高音に向って多くなるが、これは測定法の困難さが関係していると思われ、そのレベルは逆に高音に向って高くなっていた。従って残聴の型としては高音漸傾の型であり、古くから聾の残聴の形として提唱されて来たいわゆる聴島や聴隙の形をとるものではなく、その点この残聴と振動感や陰影聴取との関係はなお否定出来ないと考えられた。また残聴の有無とその他の所見、温度眼振検査、家系図検査、X線検査などの結果との間に明らかな関係は認められなかった。一側聾の聾側聴力を測定することには技術的な困難さがあり、今後は異なった視点からこれを見ることも必要であると考えている。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 立木孝: "若年性一側聾の残聴について" 岩手医学雑誌. 42. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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