研究課題/領域番号 |
01480431
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
加藤 幸夫 大阪大学, 歯学部, 助教授 (10112062)
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研究分担者 |
浅田 彬 大阪大学, 歯学部, 講師 (50028734)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 軟骨 / 軟骨細胞 / ホルモン / 成長因子 / 石灰化 / 最終分化 |
研究概要 |
軟骨は石灰化しないかぎり骨に置換しない。したがって、成長板での軟骨の石灰化は骨の成長に不可欠である。一方、永久軟骨では石灰化は抑制されている。しかし、軟骨石灰化を制御する因子については未だ不明である。そこで本研究では、我々が開発した遠心管内軟骨細胞培養系およびII型コラ-ゲン・ゲル上での高密度培養系を用いて、石灰化促進因子および石灰化抑制因子の同定を試みた。さらにホルモンの影響を検討した。さらに、ホルモン受容体と軟骨細胞の石灰化誘導能との関係を追求した。 「成果」 1、軟骨の石灰化抑制物質がウシ軟骨中の10ー20kDa画分のヘパリン非結合画分に存在することが判明した(生化学会、1989)。この因子を精製する過程で、concanavalin Aが軟骨細胞の基質産生を促進することが判明した(J. Biol. Chem. 1990)。さらにconcanavalin Aが石灰化を促進することを明らかにした(生化学会,1990)。 2、FGF受容体は増殖期に最も多く最終分化期にはなくなった(J. Biol. Chem. 1991)。PTHおよびIGFーI受容体は基質形成期に最も多く最終分化期に1/5に減少した(日本骨代謝学会誌、1990)。すなわちホルモン受容体の変動が石灰化誘導能の発揮に不可欠であることが判明した。 3、さらに、PTHの作用機構にcAMP系が重要な役割を果していることが示唆された(J. Biol. Chem.投稿中)。
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