研究課題/領域番号 |
01480437
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高橋 直之 昭和大学, 歯学部, 講師 (90119222)
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研究分担者 |
佐々木 崇寿 昭和大学, 歯学部, 助教授 (50129839)
田中 弘文 昭和大学, 歯学部, 助手 (30146899)
須田 立雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (90014034)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / マクロファ-ジ / 1α,25(OH)_2D_3 / マクロファ-ジコロニ-刺激因子 / MーCSF / 大理石骨病 / 骨吸収調節因子 / 骨髄由来ストロ-マ細胞 |
研究概要 |
(1)株化ストロ-マ細胞の破骨細胞形成支持能の検索 各種株化ストロ-マ細胞と脾細胞の共存培養系で破骨細胞形成を検索したところ、骨髄由来のMC3T3ーG2/PA6とST2細胞に破骨細胞形成支持能が認められた。一方、骨芽細胞様のMC3T3ーE1や乳ガン組織由来ストロ-マ細胞ST13には破骨細胞形成支持能は認められなかった。また、マウス頭蓋骨から得た骨芽細胞画分より破骨細胞形成支持能を有するストロ-マ細胞株を得ることを試み、高い破骨細胞形成支持能を有するKS4を得た。このKS4細胞は、高いアルカりホスファタ-ゼ活性を示し、長期間培養において石灰化noduleを多数形成するという骨芽細胞の形質も有していた。 (2)破骨細胞の前駆細胞の同定 各種の造血組織由来の単核細胞の破骨細胞への分化能を、ST2との共存培養系を用い検討した。造血組織由来の単核細胞の単独培養系においては破骨細胞への分化は認められなかったが、ST2と共存培養すると未熟な造血細胞のみならず末梢血の単球や肺胞マクロファ-ジからも破骨細胞へ分化することが認められ、破骨細胞の前駆細胞は単球・マクロファ-ジ系の細胞であることが示された。 (3)破骨細胞形成における造血因子の役割 破骨細胞の前駆細胞の増殖と分化に対する造血因子(ILー3,GMーCSF,MーCSF,GーCSF)の作用を検討した。これらの因子はどれもそれ自身では破骨細胞の分化を促進しないが、これらの因子とりわけMーCSFは破骨細胞の前駆細胞の増殖を著しく促進することが示された。また、MーCSF構造遺伝子の障害より破骨細胞形成に異常が認められる大理石骨病op/opマウスの骨芽細胞と正常マウスの脾細胞の共存培養系において破骨細胞は形成されず、MーCSFをその共存培養に添加すると破骨細胞の形成が認められた。以上の知見より、破骨細胞の形成のMーCSFが重要な役割を担っていることが示された。
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