研究課題/領域番号 |
01480441
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
池田 克己 明海大学, 歯学部, 教授 (50049350)
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研究分担者 |
細谷 淳一 明海大学, 歯学部, 助手 (70219195)
中島 啓次 明海大学, 歯学部, 助手 (60164167)
栗原 徳善 明海大学, 歯学部, 講師 (10186512)
下島 孝裕 明海大学, 歯学部, 講師 (60146230)
渡辺 幸男 明海大学, 歯学部, 助教授 (90118589)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1990年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 骨移植材 / 骨芽細胞様細胞 / ハイドロキシアパタイト / 牛除タンパク焼成骨 / 石灰化 / コンピュ-タ-・エイド・マイクロアナライザ- / コラ-ゲン・コ-ティング / ビ-グル犬 / ハイドロオキシアパタイト / コンピュ-タ・エイド・マイクロアナライザ- / 骨芽細胞 / in vitro / リン酸三カルシウム |
研究概要 |
歯周領域で用いられる骨移植材の骨組織への直接作用を検討する目的で、1.コロニ-分離法によるマウス頭蓋冠から骨芽細胞様細胞を分離し、のちにこの細胞を介し、本細胞の移植材への親和性について検討した。2.さらにこれら移植材の親和性を良くする為に牛真皮由来アテロコラ-ゲンを移植材表面にコ-ティングし、1.と同様の実験を行った。以上のin vitroでの結果をin vivoで確認する目的で、3.ビ-グル犬に人工骨欠損窩洞を作製し、骨移植材移植後の組織内骨再生状態についてComputerーaided microanalyzer(CMA)を用い移植材周囲のCaおよびP元素濃度を測定し併せ検討した。その結果、1.in vitroの系における石灰化は培養21日目で、牛除タンパク焼成骨(TBC)ではその周囲に層状に認められたがハイドロキシアパタイト(HAP)ではほとんど認められなかった。2.in vitroの系においてTBCおよびHAPにアテロコラ-ゲンをコ-ティング(CーTBC,CーHAP)することにより、培養14日目ですでにCーTBC,CーHAP共にその周囲に層状に石灰化が認められた。しかしその後の石灰化部位はあまり拡大せず培養21日目ではTBC群とCーTBCおよびCーHAP群の3群はほぼ同程度の石灰化を認めた。3.さらにin vivoの系において非移植群とHAP,TBC,CーTBC群をそれぞれ作製した結果、非移植群にくらべ移植群では母床骨の再生が良好であった。またHSP群にくらべTBC,CーTBC群では移植材周用でCaおよびPの高濃度分布域が広範囲に認められ、移植後1ケ月から3ケ月にかけて経時的に拡大して行く傾向が認められた。今回のCMA分析によって得られた結果は、本研究と平行して行った隣接組織のヘマトキシリン・エオジン染色やアザン・マロリ-染色による観察結果と同様な結果が得られ、CMA分析の特徴であるCaおよびPの元素定量法によるin vivoにおける移植材周囲の骨再生の定量化が間接的に可能であることが示唆された。
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