研究課題/領域番号 |
01480465
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
神野 茂治 東京医科歯科大学, 歯学部・歯科麻酔学講座, 文部教官講師 (50154422)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1989年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | NITROUS OXIDE / OXYGEN / AIR MIXTURE / INHALATION SEDATION / HAEMODYNAMICS |
研究概要 |
吸入鎮静法は、通常20-30%の低濃度笑気に70%以上の高濃度酸素を混合して患者に吸入させている。従来より高濃度酸素吸入は呼吸および循環機能を抑制するといわれている。特に循環機能の抑制は心機能が低下している場合には重大な影響を与える。そこで、笑気吸入鎮静法における高濃度酸素吸入の循環機能に及ぼす影響を検討した。 対象には、循環機能に異常を認めない健康成人有志を選んだ。被験者に、リクライニングポジションをとらせ、笑気吸入群には70%酸素・30%笑気の混合ガス(以後O_2+N_2O)を、高濃度酸素吸入群には70%酸素・30%窒素の混合ガス(以後O_2+N_2)を、空気希釈笑気吸入群には、30%酸素・30%笑気・40%窒素の混合ガス(以後O_2+N_2O+N_2)を吸入させた。上記3群の吸入前、中、後に一回拍出量、心拍出量、血圧、心拍数、RPP、心電図を経時的に測定、記録した。被験者には3群のうちの1群を1時間吸入させた。各被験者は日を違えて3群のいずれも吸入させ、測定を行った。その結果、各群とも血圧には変化はみられなかった。心拍数およびRPPは、O_2+N_2O群が他の群に比較してやや減少傾向を示した。一回拍出量は、一定の傾向を示さなかった。心拍出量は、いずれの群においても減少傾向を示したが、O_2+N_2O+N_2群では安定した値を示した。 以上の結果より、笑気吸入鎮静法では、高濃度酸素吸入による場合でも、循環機能には大きな影響は及ぼさず、心拍数がやや減少するに過ぎなかった。しかし、一回拍出量および心拍出量では、高濃度酸素を吸入した笑気吸入鎮静法の方がやや不安定であり、吸入酸素濃度を下げると安定していた。このように、笑気吸入鎮静法でも、吸入酸素濃度は高くない方が循環動態は安定することが示唆された。
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