研究課題/領域番号 |
01480475
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
角田 左武郎 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40112726)
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研究分担者 |
八上 公利 昭和大学, 歯学部, 助手 (00210211)
真鍋 真人 昭和大学, 歯学部, 助手 (30190557)
徳岡 敏一 昭和大学, 歯学部, 助手 (30175476)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 顎骨 / 硬組織形成性疾患 / BONE GLA PROTEIN / 石灰化 / カルシウム / アルカリホスファタ-ゼ / 硬組織形成性症患 / 骨代謝 / 骨形態計測法 |
研究概要 |
口腔領域に認められる硬組織形成性疾患は病変の多様性により病態がいまだ明らかにされていないのが現況である。硬組織の形成機構を考える際、基質形成と石灰化についてわけて考える必要がある。そこで石灰化機構についてチック、あるいはラットを用いて軟骨内石灰化、膜内性骨化過程における石灰化について検討した。さらに病的石灰化としてビタミンD欠乏のクル病動物、口腔領域に生じた骨肉腫について検討を加えた。その結果硬組織が石灰化する際に組織中のアルカリホスファタ-ゼ活性が上昇すること、石灰化が進行すると逆に低下することを明らかにした(日本口腔科学雑誌 39:1079ー1093)。 次に基質形成について検討した。硬組織基質の主成分はコラ-ゲンであるがコラ-ゲン以外の多くの種類の非コラ-ゲン性蛋白質も存在することが知られている。そのなかでもBONE GLA PROTEINはカルシウムと結合能が高く、しかもOSTEOCLAST走化因子であることが明らかにされていることより、硬組織の石灰化、あるいは改造に関与しているものと考えられている。従って硬組織中のBONE GLA PROTEINのレベルを検討することは、硬組織の石灰化を考えるだけでなく硬組織形成性疾患の病態を検討するうえでも重要である。そこで歯、歯槽骨、骨隆起、皮質骨、海綿骨、歯牙腫、軟骨形成性移植腫瘍について組織中のBONE GLA PROTEIN のレベルを測定するとともに、カルシウム含量およびアルカリホスファタ-ゼ活性を測定し石灰化との関連について検討した。その結果、軟骨形成性移植腫瘍以外の硬組織すベてにBONE GLA PROTEIN が存在することが示された。しかも部位により異なることが明らかになった。また調べた中では骨隆起が一番多量に存在していた。さらにBONE GLA PROTEINは石灰化の開始よりも進展に関与する可能性のあることが示唆された。
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