研究課題/領域番号 |
01480496
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
星野 一正 京都大学, 医学部, 教授 (80111962)
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研究分担者 |
森 千里 京都大学, 医学部, 助手 (90174375)
橋本 尚詞 京都大学, 医学部, 講師 (80189498)
針谷 敏夫 京都大学, 医学部, 講師 (70135557)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1989年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | プロラクチン / レセプタ- / マウス |
研究概要 |
プロラクチンは下垂体前葉から分泌される単純蛋白ホルモンであり、哺乳類、両生類などの多種の脊椎動物の生殖、哺乳、母性本能、水・電解質代謝などを始めとして80種を越す多岐にわたる生物学的作用を有していることが報告されている。しかし、その多様な作用機序は未だ解明されていない。プロラクチンは構造的に類似した胎盤性ラクトゲン、成長ホルモンなどと共にプロラクチン遺伝子同族ホルモンと呼ばれているが、それらのレセプタ-レベルにおける相互関係も未だ不明である。今回我々はプロラクチンの多様な作用機序を解明するため、そのレセプタ-に的を絞り、レセプタ-の精製、抗体作成を行ない、最後に免疫組織化学的研究より標的器官を特定し、プロラクチンレセプタ-の各種臓器における発現機序を究明することにより、プロラクチンの多様性解明の一助とすることを本研究の目的とした。1.レセプタ-を作成するためのマウスプロラクチン・アフィニティカラムを作成する目的で、マウスプロラクチンcDNAを用いて大腸菌よりコンビナントマウスプロラクチンを大量生産することを試みた。大腸菌により発現されたマウスプロラクチンは免疫学的にも、生物学的にも天然のプロラクチンと同じ活性をもち、レセプタ-精製の実験に使用できることが判明した。2.プロラクチンレセプタ-が大量に存在するマウス肝臓を摘出後、ホモゲナイズし、高速冷却遠心機および超遠心機を用いてマイクロソ-ム分画を収集した。Chapsを用いてマイクロソ-ム分画を可溶化後、アフィニティラベルによりプロラクチンレセプタ-蛋白の性質を調べると約45kおよび80kの2種類のレセプタ-蛋白が存在することが示唆された。現在この蛋白をアフィニティカラムにより精製中である。3.今後は精製したレセプタ-の抗体を作成し、免疫組織化学的方法によりプロラクチンレセプタ-の各種臓器における局在を追求する計画である。
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