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成長期の骨発達におよぼす運動の効果

研究課題

研究課題/領域番号 01480519
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関筑波大学

研究代表者

勝田 茂  筑波大学, 体育科学系, 教授 (70038446)

研究分担者 高松 薫  筑波大学, 体育科学系, 助教授 (90015727)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード骨成長 / 運動強度 / テトラサイクリン骨標識法 / 骨長軸成長率 / 軟骨細胞生成率 / 骨幹部骨塩量 / 骨横軸成長率
研究概要

本研究では、成長期のラットに対して異なる運動強度のトレ-ニングを負荷することにより、運動強度の相違が骨成長にどのような影響を及ぼすかという点について検討した。実験にはWistar系雄性ラット(n=38)を用いて、3週齢時にグル-ピングを行い安静コントロ-ル群(C群:n=10)とトレ-ニング群(T群:n=28)に分けた。トレ-ニングには小動物用トレッドミルを用い、1hr/dag、5dag/WKの条件で4週齢時より8週間走行トレ-ニングを負荷した。また、T群を最終走行速度の違いにより30m/min:T30群(n=10)、40m/min:T40群(n=9)、50m/min:T50群(n=9)に分け、C群と合わせて計4群間で比較検討した。形態学的および組織学的計測から、以下の結果を得た。
(1)大腿骨および脛骨の骨長、脱脂乾燥骨重量はいずれの群間においても有意な差異は観察されなかった。
(2)大腿骨遠位成長部の骨長軸成長率は、T40群>T30群>C群>T50群という順位を示し、T30群とT40群はC群とT50群に対して有意に高値であった。
(3)大腿骨遠位成長部の軟骨細胞生成率は、T50群がC群、T30群、T40群に対して有位に低値であった。
(4)大腿骨近位成長部と脛骨近位成長部ではいずれの組織学的パラメ-タ-においても有意な変化は観察されなかった。
(5)大腿骨骨幹部骨塩量は、群間で有意な差異が認められなかった。しかし体重当りの骨塩量は全てのT群がC群より有意に高値を示し、T40群>T50群>T30群>C群という順位が観察された。以上のことから、運動強度(走速度)の違いは骨成長に対して正負の相反する影響を引き起こし、臨界強度以下では運動強度依存的な促進効果を持ち、また、それ以上では成長の抑制あるいはトレ-ニング効果の減少を生じることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 勝田茂,七五三木聡,池田賢: "運動強度の違いが骨成長に及ぼす影響" 体育学研究. 35. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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