研究課題/領域番号 |
01480520
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
芳賀 脩光 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (80093102)
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研究分担者 |
松浦 義行 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20026743)
浅見 高明 筑波大学, 体育科学系, 教授 (10015761)
松田 光生 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20110702)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1989年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 発育発達期児童 / 肥満児童 / 超音波心エコ-図 / 左室形態 / 左室機能 / 持久性トレ-ニング / 左室拡張終期径 / 一回拍出量 |
研究概要 |
本研究課題では以下のごとく4つの研究内容について検討した。 1.発育発達期における児童の心形態と左室機能-運動群と非運動群の比較-。本研究は発育期にある児童(中学1、2、3年:115名)を日常特に活動的でないもの(非運動群)と持久的な身体活動を行なっているもの(活動群)に分類し、その心形態および心機能について超音波心エコ-図法を用いて比較検討した。その結果、運動群の2、3年では左室内径および一回拍出量が非運動群よりも有意に大きな値であった。 2.発育発達期児童の心機能に及ぼす持久的身体活動の影響に関する縦断的検討。本研究では身体活動の影響を縦断的に検討するため3ケ月間(21週間)のトレ-ニング期間をおきその前後で検査を実施し、その効果について検察を加えた。その結果、発育発達期において有気的身体活動を行なえば左室拡張終期径、左室拡張終期容量、一回拍出量は中学1年次(13歳)から、心筋壁厚は中学3年次からトレ-ニング効果が認められることが示唆された。しかし、心筋収縮性指標には変化がなかった。 3.発育発達期の青少年における左室形態と機能 本研究は左室形態と機能に及ぼす持久性トレ-ニングの影響をみるため第2次発育期の後期に該当する高等学校の陸上競技部に所属する中・長距離選手と特に運動しない一般生徒を対象に比較検討を加えた。その結果、運動選手の左室内径は中学生の時期より更に大きく、また一般生徒よりも著明な増大をみた。一回拍出量も同様な結果であった。 4.発育発達期の肥満と左室形態・機能 本研究は発育発達期の肥満が左室形態・機能にどのように影響するかについて検討することを目的とした。その結果、一般生徒と比較し、心筋の肥大が観察され、かつ心筋収縮性指標低下の可能性が示唆された。 研究1と2はすでに学会発表し、3と4については平成2年度に発表予定。
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