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乳児の音韻知覚の特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510051
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

出口 利定  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50143623)

研究分担者 岸 学  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40143622)
鮫島 宗弘  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80015437)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード音声知覚 / 正規化 / カテゴリカル反応 / Head-turn反応 / 吸啜反射 / 判断境界 / 合成母音 / 新生児
研究概要

本研究では、音声知覚の特徴の一つである母音の正規化について、乳幼児を対象に検討し、従来の結果と併せて報告する。
研究方法は、音声のピッチ(基本周波数)を3種とし、101から1a1、1u1から1e1へ連続的に変化する合成母音を刺激音として、母音の判断境界を求めた。幼児と成人対象の場合、実験方法は全く同一であり、乳児では反応指標として、Head-turn反応を用いた。
乳児(5〜9ヶ月児)6名、3才児12名、4才児16名、5才児14名、成人12名の聴取実験の結果、幼児は基本周波数の変化にともなう判断境界の移行が成人より顕著である傾向を示した。また、判断の精度は、成人と差はなく、かなり正確な判断を行なっていた。これらの結果から、幼児は、音声知覚において成人と同様のカテゴリ-知覚を行い、成人よりも母音を正規化しやすい知覚の発達段階にあるのではないかと考えられる。
乳児の知覚実験の結果、1名の被験児が条件づけの段階を完了し、聴取実験を行うことができた。その結果、乳児でも母音のカテゴリ-知覚を行なっており、幼児、成人と同一の判断境界において同じ反応を示した。この実験で用いたHead-turn反応は、先行研究で報告されているほど条件づけを定着させるものではなく、再度検討の必要があるだろう。むしろ、反応指標として安定している吸啜反射を用い、生後1ヶ月位の乳児を対象とした方が、より精度の高い実験が組めるものと推測される。5〜9ヶ月児は、実験中、他の物への興味が強いため、時間的にもかなり不経済であり、被験児としては検討する必要があるだろう。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 出口利定: "乳幼児の音声知覚の特徴" 日本音響学会.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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