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児童の社会化の家庭における向社会的行動の内在化に影響する要因の検討

研究課題

研究課題/領域番号 01510056
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関信州大学

研究代表者

川島 一夫  信州大学, 教育学部, 助教授 (40135116)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード向社会的行動 / 内在化 社会化
研究概要

研究報告
本研究では、向社会的行動の内的な行動基準の形成(内在化の過程)において、影響する要因について、検討を行なった。向社会的行動についての基準の形成の過程で、家庭と学校のどちらがより大きく影響するか=家庭と学校場面について調査を行った。まずそのための、調査項目の決定とテスト用紙の作成を行った。
(1)大学生を被験者として、家庭、学校場面のそれぞれについて、向社会的行動が生起しやすい場面についての調査を行った。その結果、家庭場面について58、学校場面について59場面の向社会的行動の発揮場面が得られた。(2)そこで得られた場面を2人の評定者によって、家庭場面について16、学校場面について14の質問可能場面を選択し、そのそれぞれの場面について、クラスタ-分析のための一対比較法による調査を行った。そこでの最長距離法によるクラスタ-分析の結果、学校、家庭場面ともに3つのクラスタ-が出現した。(3)次に、クラスタ-命名のための調査を行ない、第1のクラスタ-を「気遣い」、第2のクラスタ-を「協同」、第3のクラスタ-を「奉仕」と命名した。(4)(3)の結果から、小学生のための向社会的行動質問項目を作成した。質問項目は3つのクラスタ-から5項目ずつ、家庭、学校それぞれについて15項目からなるものであり、回答は4件法で求められる。(5)小学生のための向社会的行動質問項目を1、3、5年生(計87名)とその母親について実施した。その結果、学年差については、家庭場面に於てのみ、有意な差がみられた。それは、家庭場面における全ての項目について、1年生の得点が高かった。これは、質問が思いやりの少ない面であるという回答は、その場面があたりまえのことであるという認知の発達によるのかもしれないと解釈された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川島一夫: "児童の社会化における内在化の影響1" 信州大学教育学部紀要.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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