研究課題/領域番号 |
01510072
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
東山 篤規 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (00118001)
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研究分担者 |
太城 敬良 大阪市立大学, 文学部, 教授 (00047250)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 閾値 / マグニテュ-ド推定法 / 等感度曲線 / 感覚尺度 |
研究概要 |
1)電極の大きさの関数としてパルス電流に対する閾値を測定した。直径30mmの電極を右手下腕の背面にはり、直径2.5mmから30mmの電極を同腕の腹面にはり、背面(+)から腹面(-)に向かって2ミリ秒のパルス電流を流した。上下法を用いて14名の被験者の閾値を求めた。その結果、陰電極の接触面積が大きくなるのにしたがって閾値は小さくなった。他方、腹面側の陰電極を一定にして背面側の陽電極の大きさを変化させたところ、陽電極の接触面積が大きくなるのにしたがって閾値は小さくなった。したがって変化電極が陰陽いずれにかかわらず、電極面積が大きくなるのにともなって閾値が減少したことになる。この結果を確認するために、(A)腹面側を陽極に、背面側を陰極にして同様の実験を行い、(B)パルスの呈示時間を1、10、100ミリ秒に変えて同様の実験を行った。A、Bいずれの結果も最初の実験結果を支持するものであった。 2)電極の大きさの関数としてパルス電流(2ミリ秒)に対する主観的強度をマグニテュ-ド推定法を用いて測定した。被験者は24名の成人男子、直径30mmの陽電極を足の甲にはり、直径2.5から30mmまでの6陰電極を右手下腕にランダムにはった。電流は閾値の1.5〜3.3倍の強度をもつ5閾上刺激である。被験者は30刺激(6陰極×5強度)のそれぞれに対してモデュラスのないマグニテュ-ド推定を行った。その結果、(1)マグニテュ-ド推定値を電流のベキ関数として表現したところ、電極面積が小さいときにベキ指数が極端に高くなった。(2)等感度曲線をマグニテュ-ド推定値のデ-タから作成したところ、閾値の近傍では電極面積が大きくなるのにしたがって電流値も小さくなっていったが、閾値の2倍程度の感覚水準では、電極の面積の変化とは無関係に、電流はほぼ一定に保たれた。
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