• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

白ネズミを用いての動因の交互作用とその機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510080
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関立教大学

研究代表者

石井 巌  立教大学, 文学部, 教授 (60062593)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード動因間交互作用 / 飢餓動因 / 渇動因 / ラット / 電気ショック / 神経パルス活動 / 動因弁別 / ニュ-ロン網モデル
研究概要

いくつかの実験のうちの主な成果の1つとして、1バ-・スキナ-箱で、ラットに飢餓動因下でバ-押し学習を完成させた後、CER事態を追加導入して、バ-押し行動の測定と、視床下部の外側部と辺縁系とくに扁桃核とにおける神経パルス活動の測定を行なった。デ-タの整理がまだ十分ではないが、CER事態でバ-押し行動が抑制されるときには、扁桃核のパルス活動は増し、視床下部の外側部のパルス活動は減少する傾向が見られる。さらに、2バ-・スキナ-箱で、電気ショックの強弱の弁別学習をさせ、その後、中間強度の電気ショックに飢餓動因を付加して、バ-押し選択の測定と、扁桃核と視床下部外側部の神経パルス活動の測定を行なった。概して強側のバ-押し行動が出現し、そのときの扁桃核のパルス活動は増加の傾向がみられた。飢餓動因のかわりに渇動因を付加した同様の実験では、概して逆の傾向が見られた。これらの測定実験の最終段階まで達した数が少ないので、さらに数を増して確認してみることが次年度に求められる。また、これらの神経部位間の活動の関連が直接的なものか関節的なものかについての検討の1つとして、部位間の時系列相関等の高次の処理も、高速モデムを通してのデ-タの転送によってなされる。ショッカ-・スクランブラの増設にによる電気ショック条件の設定の改善、および容量の大きいハ-ド・ディスクやメモリの導入による神経パルス測定実験の促進・向上が得られた。次年度の研究も期待できる。さらに、結果の解釈のため、介在機構を入れての動因間の交互作用のニュ-ロン網モデルの作成も始められた。また、2バ-・スキナ-箱で飢餓や渇の動因強度弁別学習法を用いての実験も試みられたが、安定した成果が得られるに至っていない。この方法が確立されると、動因の交互作用研究の有力な手がかりを得ることになるので、さらに試みを重ねている。次年度はこの課題にも取り組んでいく。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] ISHII,IWAO: "Relative strengths of hunger and thirst drives in rats,and inter-drive interactions." Japanese Psychological Research. 32. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 石井巌: "動因間交互作用の機構" 立教大学心理学科研究年報. 33. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi