研究課題/領域番号 |
01510097
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
横井 修一 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (00048802)
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研究分担者 |
大渕 祥子 岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (20203929)
細江 達郎 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (70004059)
山崎 達彦 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50003992)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 社会移動 / 農村 / 過疎 / 集落移転 |
研究概要 |
本調査研究は、東北の一農村集落(長瀬野地区)に出生・居住した人々の社会移動の過程をミクロレベルで分析するとともに、その社会移動を東北地方のマクロレベルでの人工移動の統計的事実と関連づけようとするものであるが、長瀬野地区67世帯(回収率(88%)の調査結果のこれまでの分析では以下のことが明らかとなった。(1)昭和50年以降人口・世帯は、沢内村全体としては減少し続けたにもかかわらず、長瀬野地区においては減少していない。これには昭和49年に実施された集落移転事業の影響が認められる。(2)長瀬野地区の就業の変化としては、昭和50年時点と比較して「農業専業」「農業主」の人が減少したが、沢内村全体と比べて減少率は小さい。農外労働では山林労務・出稼ぎが激減し、誘致企業の雇用労働(主として工員)が増加した。後者に従事しているのは比較的若い年齢層であり、就業機会が村外への転出を抑止し、少数ではあるがUタ-ン者の就業機会ともなっている。(3)長瀬野地区からの転出者は、昭和50年代前半までは首都圏が圧倒的に多かったが、50年代後半からは北上・盛岡への転出が多くなっている。(4)今後の分析課題は、長瀬野地区の戦後からの社会移動全体の把握と、沢内村・岩手県・東北地方などのよりマクロなレベルでの変動との関連の把握、および転出者と地区在住世帯との関係・交流の実態を明らかにすることである。
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