研究課題/領域番号 |
01510110
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
内藤 考至 (内藤 孝至) 鹿児島大学, 教養部, 教授 (90041780)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 嫁不足 / 産業化 / 農業階層 / 農村 / 地域魅力 / 結婚の動機 / 結婚アスピレ-ション / 結婚 / 職業的階層 / 地域的階層 |
研究概要 |
農村の嫁不足が深刻である。それを捉えるに当っては二つの視点が必要である。一つは、結婚は個人のプライバシ-に係わる問題であり、その動機、出会いの場所、結婚相手の選択基準などである。もう一つは、この点が多くの場合、見落とされがちであるが、全体的な社会構造的視点である。それを産業化との関連で捉える。産業化に関するいくつかの命題を設定した。 1.産業化は、2次産業、3次産業の比重を高めることによって、農業の地位を相対的に下げるだろう。ー農業階層点の低下仮説 2.産業化は、都市化を捉進することによって、都市的地域魅力を増すだろう。逆に農村的地域魅力を下げるだろう。ー農村地域魅力の低下仮説 3.産業化は、階層構造の解放性をもたらすことによって、女性の結婚アスピレ-ションを高めるだろう。ー結婚アスピレ-ションの性差仮説 これらに加えて、結婚の動機、人は、パ-ソナリティ、価値観、社会的側面(職業、収入など)のどれを重視するであろうか。また、結婚の同類婚仮説を検証しようとした。学歴、職業、地域などにおいて、どの程度同類婚があるのか。 結果としては、農業階層点の低下仮説、女性の結婚アスピレ-ション上昇仮説は、はっきりと検証されたが、農村地域魅力の低下仮説は否定された。
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