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大正期生まれ教団首脳のライフコ-ス

研究課題

研究課題/領域番号 01510115
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関成城大学

研究代表者

森岡 清美  成城大学, 文芸学部, 教授 (60015344)

研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードライフコ-ス / エコロジカル・アプロ-チ / コ-ホ-ト / アデンティフィケ-ション・モデル / 戦争体験 / アイデンティフィケ-ション・モデル / コンボイ / タイミング / 危機的移行 / 世代 / コウホ-ト
研究概要

予定の2年間で、真宗大谷派元宗務総長・嶺藤亮(大正3年生、故人)、日本基督教団前世界宣教協力委員長・岩村信二(大正9年生)、金光教元教監・安田好三(大正10年生、故人)、曹洞宗宗議会議員・朝日泰峯(大正11年生)、立正佼成会理事長・長沼基之(大正12年生)神社本庁副総長・岡本健治(大正13年生)の6師の面接調査を実施し、つぎの諸点が明らかになった。(以下頭文字を用いて示す。)
(1)家族・親族等のマイクロ環境の影響は、親の職業を嗣ぐ形で宗教家になった場合に顕著で、とくにMとIの場合、宗教家となる構えは少年期までに形成されたもののようである。両者ともにマイクロ環境の人物がアイデンティフィケ-ションの対象となっている。また、AもOも父の希望に添うて宗教家となったことは、マイクロ環境の道筋方向づけ機能を示唆している。
(2)中学校以上の学校や研修のための道場、あるいは職場といった比較的身近な環境、さらに数団という宗教家にとっての大環境は、ともに青年期以後に経験されるメソ環境であって、教団人の自己形成のために例外なく大きな意義をもつことが判明した。調査対象の6人は、いずれもメソ環境の挑戦に積極的に応戦することによって、宗教家そして教団リ-ダ-としての資質に磨きをかけた。
(3)戦争体験という過去のマクロ環境のいわば後遺症は、Y、A、O、Nに明瞭に現れている。この4人に共通するのは、職務にたいする滅私奉公的な姿勢であって、前3者の場合これを強く支えたのは生き残り者の負い目感であった。MとIは軍隊に入る前に独自の価値体系を体得していたので、戦争体験の影響は表層的なものに止まった。

報告書

(3件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 森岡 清美: "大正期生まれ教団首脳のライフコ-ス" 民俗学研究所紀要(成城大学). 16. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MORIOKA, Kiyomi: "Capacity Building of Religious Leaders Born in Taisho Period : A Life Course Approach, "" Minzokugaku-Kenkyujo Kiyo. 16. (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 森岡 清美: "大正期生まれの教団首脳のライフコ-ス" 民俗学研究所紀要(成城大学). 16. (1992)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 森岡清美: "「コウホ-トフロ-」の概念について" 成城文芸. 129. 1-10 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 森岡清美: "ライフコ-ス研究におけるコウホ-トと世代" 成城文芸. 130. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 森岡清美: "死のコンボイ経験世代の戦後" 社会学評論. 160. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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