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へき地教育関係用語の成立と展開についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510130
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関北海道教育大学

研究代表者

門脇 正俊  北海道教育大学, 教育学部岩見沢分校, 教授 (40002761)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード村落学校 / 田園教育 / 農村教育 / 合級教授 / 単級(学校)教授 / 複式教育 / 僻陬地増加加俸 / ル-ラル・エデュケイション
研究概要

この研究では、明治、大正、昭和前半に出版された教育関係の単行本や雑誌を中心に、へき地教育に関する文献の探索と収集、それらの文献に登場するへき地教育関係用語の抽出と考察を行った。資料の探索と収集は、国立国会図書館、東京大学付属図書館、筑波大学付属図書館を中心に、その他、東北各県立図書館においても行なった。また、東京の古書店を中心に、大正・昭和期の田園教育、農村教育、僻地教育に関する文献をかなり購入したが、明治時代の単級複式教育関係文献はあまり購入できず、国会図書館等でのコピ-が中心となった。
この研究によって明らかになったことは、(1)「僻地」という表現は、既に明治20年代から「僻陬地」という表現とともに少しは見られるが、概して、明治時代は「村落学校」や「田舎教育」という表現が、大正時代には「田園教育」が、昭和の戦前は「農村教育」という表現が多く使用され、「ル-ラルエデュケイション」もそのように翻訳される傾向が多かったこと、(2)教員以外の公務員では、戦後初期に「へき地所在官公署の特殊勤務手当」して支給されていた手当が、昭和27年から「隔遠地」に(35年から「隔遠地手当」として独立)、さらに45年からは「特地勤務手当」に改称されて今日に至っているが、教育公務員に関してだけは、戦前の「僻陬地増加加俸」、戦後一時期の「へき地所在官公署の特殊勤務手当」を経て、昭和29年のへき地教育振興法以来「へき地手当」として表現され、今日に至っていること、(3)地域ではなく、学級編成や教授法に視点をおいた表現である「複式教育」関係用語では、明治10年代から20年代前半は「合級教授」、20年代半ばからは「単級教授」、明治末から大正、昭和と「複式教授」、北海道を中心に昭和前半は「単級複式教育」いという表現が使用されていたこと、等である。なお、複式教育、農村教育関係の文献目録で作成した。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 門脇正俊: "「へき地教育」用語の歴史的系譜についての一考察" 「僻地教育研究」北海道教育大学僻地教育研究施設. 第43号. 1-9 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 門脇正俊: "「複式教育」用語の歴史的系譜についての一考察母.付・複式教育関係文献目録" 北海道教育大学紀要.第一部C.41巻1号. 1-16 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 門脇正俊: "戦前の日本における農村教育論の展開.付・農村教育関係文献目録(へき地教育を含む)" 北海道教育大学紀要第一部C.41巻2号. 1-16 (1991)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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