研究課題/領域番号 |
01510162
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
外山 英昭 山口大学, 教育学部, 助教授 (50091202)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | フレネ教育法 / 社会科授業づくり / 個性化 / 自由作文 / 新教育運動 |
研究概要 |
フレネ教育研究会の研究集会における講演、[1989年8月三重県榊原温泉]「フレネと精神分析」宮ケ谷徳三(神戸大学)・「認知発達と個性」滝沢武久(電気通信大学)、[1990年2月東京都本郷]「フェリエ-ルと活動学校について」古沢常雄(法政大学)「フレネ学校だより」原章二(早稲田大学)や実践報告を通して、フレネ教育技術の今日的意義を検討した。なかでも、子どもの興味から学習を出発させる時、その中心に位置づく「自由作文」の教育的意義を検討し、さらにその社会科学習指導への活用を展望した。 子どもたちが主体となり、学べ・調べ・表現する社会科授業=「調べる社会科」については、拙著「地域学習と社会科」(民衆社1984年)にまとめたが、その後一貫してその実践的深化を追求してきた。この間の研究を踏まえて、近く「溜め池」などいくつかの教材に限定し、フレネ教育技術を取り入れた社会科授業づくりの具体化を図り、「地域学習と調べる社会科」の実践編としてまとめる予定である。 また、同様な観点から講義「社会科教材研究」「社会科教育法」の授業改善をすすめ、それを山口大学教育学部付属教育実践研究指導センタ-の紀要にまとめた。生活を交流する「自由作文」の背後にあるのは、「教える喜び」である。授業改善では地域調査・模擬授業など調べる活動・表現活動を重視しー教える必要から教える喜びへーと講義を質的に転換しようとした。小学校の社会科授業づくりについては、郷土学習の教材開発にかかわって、子どもの興味を尊重し、生きた生活・文化を学ぶこと、自ら調べ、感性豊かに表現することなどフレネ教育技術を生かす必要について述べた。なお、I Ecole Moderne FrancaiseのB.Tについては、今後内容を検討し、自由研究の指導の参考にしていく予定である。
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