研究課題/領域番号 |
01510172
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
新堀 通也 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (00000026)
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研究分担者 |
島田 宏司 武庫川女子大学, 文学部, 講師 (80187434)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 不本意就学 / 私語 / 不本意入学 / 不本意出席 / 不本意履修 / 学校ぎらい / アスピレ-ション / 進路選択 |
研究概要 |
かつては高校や大学に行きたくてもいけない者が多かった。しかし、今日では教育機会の拡大に伴って、行きたくもないのに、上級学校への進学を強制されるものが増えている。「学校ぎらい」による長期欠席児童・生徒(登校拒否)数は、年々増えている。こうした量的膨張と同時に注目されるのは、その質的変容である。登校拒否や中途退学する者の理由は、以前は病気や経済的な事情によることが多かった。しかし、昨今は学業不振、学校不適応、学校ぎらいなど、心因的な要因によるものが多くなってきている。つまり、こうした問題は、一部の生徒の突出した問題ではなく、現代教育の病理現象の一つであることになる。だが、こうした不本意就学者の問題は、従来進路選択やアスピレ-ション研究の一部として指摘されるのみで、本格的な実証研究はほとんど行なわれきてきはいない。 そこで、本研究では、不本意問題として、学校生活、とくに授業中の私語の発生が学年の不本意問題に影を投げかけているという認識から、これに焦点をあて、実態の解明を試みることにした。 まず、日本の大学生及び看護学校生に対して私語の発生状況とその実態について調査を行なった。その結果、学問の専門化が進んだ、いわゆるコ-ド化の高い分野では、私語にまつわる問題は大きくなく、不本意度も低い傾向にあることがわかった。また一部の不本意者が周囲へ大きな影響を及ぼすことが示唆された。 また、大学教員に対しても、私語の問題について調査を行なった。その結果、私語の問題はここ10年来顕著になり、相当数の教官が頭を痛めていることがわかった。
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