研究課題/領域番号 |
01510182
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
渡辺 勧持 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 (00090423)
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研究分担者 |
石井 鉄一 愛知県心身障害者コロニー入所授産施設, 施設長
大島 正彦 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 研究室長, 主任研究員 (60142171)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 精神薄弱者 / グル-プホ-ム |
研究概要 |
本研究は、一.精神薄弱者グル-プホ-ムにおける生活の質について、二.精神薄弱者居住施設、特に収容施設と地域のグル-プホ-ムに対する親の意見調査の二つの研究を実施した。 グル-プホ-ムの生活の研究では、グル-プホ-ムを訪れそこで生活している人々から直接問題を聞いた。グル-プホ-ムの次のような問題点が明らかにされた。1.日常生活については、特に個室でないところプライヴァシ-が守られない 2.余暇の過ごし方については、単調である 3.地域生活では積極的な交流、関係はない 4.会社、作業所の様子では、超過勤務などで断われない 5.金銭管理では、浪費かけちかになる 6.友人、異性とのつきあいでは異性との交際が少ない 7.前の住まいとの比較では収容施設ではうるさい 8.困ったときの相談相手では、親施設の職員が多い。これらの問題の解決に関係する要因として、建物、世話人への 援助、世話人を支える体制が検討された。第二の精神薄弱者の保護者を対象としたグル-プホ-ムと従来の更生、授産人所施設の意見調査の研究は郵送法で行い、63.4%の回収率を得た。調査の結果、1.世話が出来なくなった時「兄弟、親戚にみてもらう」では、否定的選択の理由が多く、その理由は、「兄弟・親戚にはそれぞれの生活があるから」が圧倒的に多い。2.収容施設にいれるという可能性の選択では、肯定の選択(44.5%)が、否定の選択(32.7%)より多い。肯定の理由は専門的な指導、訓練ができるからと、他に方法が無いからとに集中している。否定の理由は、家族的な生活が出来ないからが最も多い。3.グル-プホ-ムで生活させるという可能性についての選択では、「可能なら」という条件付きが多く、その理由としては「世話をしてくれる人がいて安心だから」が58.5%と多く、否定の理由では、「そこでずっと生活できるかどうか不安」が多い。
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