研究課題/領域番号 |
01510193
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 榮一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (50013264)
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研究分担者 |
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 助手 (00181686)
鶴田 啓 東京大学, 史料編纂所, 助手 (10172066)
山本 博文 東京大学, 史料編纂所, 助手 (80158302)
村井 章介 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (30092349)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 幕藩制国家 / 対外関係 / 対外関係処理機能 / 鎖国 / 海禁 / 細川藩 / 大村藩 / オランダ商館 |
研究概要 |
本年度は、熊本大学附属図書館、長崎市立博物館、大村市立史料館、松浦史料博物館、および大分県内に出張し、主として近世初期の対外関係史料を調査し、必要なものについては写真撮影を行った。 熊本大学附属図書館においては、同館寄託の永青文庫史料を調査し、いわゆる鎖国が形成されていく寛永期から元禄期にいたる(一六三三〜一七〇三)、幕府から熊本藩細川家への異国船来航・漂流船・キリシタンに関する指示、および熊本藩内部での対応を語る史料を多数発見し、写真撮影を行った。 長崎市立博物館においては、長崎聖堂文庫史料を調査した。長崎聖堂文庫史料は、幕府の輸入書籍の改め役を兼ねた祭主向井家の史料で、書物改め関係史料とともに、貿易関係史料を収めている。今までの史料編纂所の出張において、本史料群はほぼ写真撮影済みであり、今回は、重要史料の再調査に重点を置いた。 大村市立史料館においては、大村藩関係史料を調査した。大村藩は、幕府から、捕縛されたキリシタンを預けられており、キリシタン関係史料が豊富であった。また、他に見られない鎖国成立期の幕府の重要法令が、原本または写で所蔵されており、これらの調書をとった。 松浦史料博物館においては、平戸藩関係史料を調査した。近世初期にオランダ商館のあった平戸であるが、藩政史料中には、当該時期の史料があまり存在しなかった。そこで、史料編纂所に収められているオランダ商館関係のマイクロ・フィルムの調査を並行して行った。大分県内においては、中世史料を中心に調査を行った。 今後、薩摩藩、佐賀藩、福岡藩、萩藩などの西国諸藩の史料を調査することによって、近世における対外関係処理の実態と、その本質を究明していきたい。
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