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イタリアルネサンス期における都市史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510237
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関国学院大学

研究代表者

渡辺 友市  国学院大学, 文学部, 教授

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードイタリアルネサンス / 南イタリア / 都市ロ-マ / 中世教皇史 / ミラ-ノ史
研究概要

都市史については、様々なアプロ-チが試みられよう。今回は、「ダンテの時代における南イタリア」と題する研究をまとめあげ、その中でいくつかの都市にふれた。そもそもイタリア半島に散在する都市の数は百を超え、それぞれが自治都市としての古い伝統を保持して今日にいたっている。一昨年自費でアブルッツォ地方の中心都市ラクィラをはじめ、スルモナおよびその周辺、さらにカンパ-ニャのナ-ポリを訪れた。そのときの実地踏査を生かしながら、文献を利用して、それらの都市がいかなる役割を演じたかについて考えてみることにした。フィレンワェを例にとれば、われわれは都市とルネサンス文化とのかかわりに目を奪われるため、同時代もしくはそれに先立つ時代の他の都市の存在をないがしろにしがちである。アブルッツォ地方は、南イタリアを支配したナ-ポリ王国の最北端を占めて、教会領と境を接している。山岳地帯が多く、ラクィラは交通の要衝に位して栄えた。13世紀末ナ-ポリ国王カルロ2世は、その地方の隠者として名高い人物を教皇に推挙し、その結果ケレスティヌス5世が選出された。当時宗教界の腐敗を刷新しようとする運動がこの地方に芽生えたとき、ラクィラやスルモナには教団が組織され、教会が建設されて、その運動が盛んになった。またナ-ポリは王国の首都であり、政治・経済・文化の各方面にわたって都市の役割を果した。14世紀初めに地方都市アナ-ニで事件がおこった。この都市は教会領にあり、教皇にゆかりのある都市ではあるが、決して大都市ではない。その都市がヨ-ロッパ史に一新時代を画する事件の舞台となったごとき例は、数多くはないが、イタリア史の場合を加えれば、少なくはない。そのような面からの都市史の重要さが、あらためて再認識された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渡辺友市: "ダンテの時代における南イタリア" 国学院雑誌. 90. 382-406 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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