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医学書抄物の目録完成とその国語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01510257
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 国語学
研究機関愛媛大学

研究代表者

柳田 征司  愛媛大学, 教育学部, 教授 (10036410)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード医学書抄物 / ゾ体 / 呉音 / 辞書史
研究概要

本研究は,実用性の故に伝存する本の数が多く,そのため発掘・整備が遅れている医学書抄物を対象として,その目録を完成し,日本語研究資料としての有効性を解明しようとしたものである。
1.調査・整備
(1)既調査の本を含めて総計約650本を扱うことができた。これで,伝存する本の大部分を把握し得たものと思われる。
(2)これらの資料を,第1類特定の原典に対する注釈書,第2類特定の原典をもたないゾ体で書かれたもの,第3類語句を列挙し解説したもの,の3類に大別した。類ごとに,伝存する本の種類と数を示すと,次の通りである。
第1類 43種約180本
第2類 48種約430本
第3類 18種約 40本
(3)次に,各種の中を抄者別に類別整理した。
2.日本語研究資料としての有効性
(1)3類ともに語詞・語彙研究資料として有効であることを確認した。また,「アカブラ」などの身体名,「陳皮」などの本草名が,狂言などの中世文学の解釈にも役立つことを確認した。要語索引の作成がいそがれる。
(2)中世呉音研究資料としても活用し得ることを確認した。
(3)第2,3類には『医書難字集』『薬性能毒伊路波付』など辞書の形をとるものがあり,辞書史研究上注目される。これらの資料を,所収語彙・配列順・形態などから類別した。
(4)近世随筆文学との連続性ということについては,医学書以外の特定の原典をもたない抄物ほど密接でないことが判明した。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柳田征司: "惟高抄物略注(二)" 愛媛大学教育学部紀要. 22. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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